表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/86

少女期 1

視点がいろいろ飛びます。スイマセン。

会議中のレミーナの様子です。

 ―――――十才時






 モンスタービート会議に父だけでなく兄も参加することになったそうなので、独りでお留守番するより王都を見てみたいとついて行くことにしました。ただ、会議期間中、父は役職がら王城に籠ることになり ほとんど邸宅に帰れないかもしれないとのこと。兄も辺境伯爵代理としての参加のため、話し合いの内容によって帰れない日があるかもしれないそうだ。

 それでも、王都で売られている魔道具や生活用品、生活道具などをぜひ今後の参考にしたかったので、マルナ領からの議題を出す日迄はオーケーをもらいました。ただし、辺境伯爵令嬢として、大人の思惑や都合などによる誘拐や恐喝に遭う可能性があることを十分注意されました。


 もちろん、注意しますよ。なんなら返り討ちにしますけど?




 王都民に対して思うところはあるけど、彼等庶民は各々の生活のことで頭がいっぱいなだけでしょう。街中に溢れている情報は貴族によって手が加えられていることもあるため、知らないうちに 間違った情報や事実をねじ曲げて解釈されている情報の中で生活していることも考えられます。事実の裏にある真実の情報が手に入り難い位置にいるからこそ、あの議題が出された後の街の噂話はとても重要ではないかと思います。だって、自分達の生活さえ守られれば問題ない彼等は、貴族のように見栄やプライドが無い分だけ正直ですから。


 さあ、彼等はどんな情報を掴み、どう思うんでしょう。

 そして、彼等はどんな行動を取るんでしょうか。







 黒・・・いや重たい話題は、皆をブラックな笑顔にさせてしまうので 割り切って父と兄にお任せして、私は楽しく情報収集に勤しみます。そして、街中をウロウロして思ったことです。


 えっ?こんなにショボの?

 マジで?こんなに高いの?

 ん?見たことあるこれが最新?

 使い方がわからないからこの値段?もったいなくね?


 などなど、驚きがいっぱいで面白かったです。他国との交流が主に中小国であるからか、マルナ領よりもショボい物が沢山ありました。大国から仕入れている物は輸送費やら貴重さから値段が高くなってるけど、マルナ領で安く手に入れられる物もありました。あ、最新魔道具として、音声レコーダーがありました。王都にも流通してるんですね。店長に大絶賛&おすすめされたので、ちょっと恥ずかしかったです。


 性能面は置いといて、確かに種類だけは多いけど、ろくな魔道具が見つかりません。

 王都では魔道具開発はされてないんですかね?


 しか~し、やっと見つけた!あるお店の片隅に、なんと人の魔力で発動させる魔道具を発見!店長に話を聞くと代々受け継がれた物らしい。動画を撮れるものらしいけど、どうにも発動しないからボロ商品で格安なんだそうです。知らないってこわ~い。ってか、昔からあるってことはうちの国の魔道具研究、衰退してんじゃないの?ま、遠慮なく買います。



 生活用品・道具はホザ王国の輸入品がとても良かった。さすが鍛治・道具の国。領地内ではあまり見たことがなかったので、勉強になりました。ジョンに解説とかしてもらえたし、最新の道具・防具・武器も手に入れる事ができて、皆ホクホクです。









 外出禁止令が出るまで、愉快な仲間たちと王都を練り歩き、調査見聞し感じた事は、王都の貴族の生活水準がうちの領よりも格段に良いこと。無駄に(・・・)。いいですか、ム・ダ・にです。




 庶民と同じ空間は身分的にあり得ないから個室?!―――――その品物、誰が作ってると思ってんだよ!!

 庶民と同じでは示しがつかないから、貴族街に魔石を使用した上水道的な物を国から完備?!―――――使用人がするんだから井戸から汲めばいいじゃん!

 貴族街の軍務団の警備が市井の2倍?!―――――家お抱えの護衛がいるじゃん!!

 貴族だから庶民より偉い?!―――――ちゃんと仕事して言ってんの!!





 突っ込みで喉がつぶれそうでした。王都の貴族選民意識が半端ないです。しかも、庶民達はそれが当たり前だと思ってるし。


 流されて自己保身だけの王都民も、


 選民意識の塊の貴族も、



 ―――――――――なにそれ美味しいの?!







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ