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父の本気

父視点です。

 ――――――――――モンスタービート会議



 大国からはホザ王国、ラハト帝国、イラルド国、そして我がゴアナ国、中小国からはヨーワ教国、王妃の祖国と3ヶ国が参加。



 開催場所は警備などを考慮し、4大国間で持ち回りになっている。

 今回の開催場所は我がゴアナ国。警備面や接待面に大変気を遣うことになるが、交流の一環ともされるので、何か問題が起これば国が侮られる。会議期間中は開催国として王都が緊張に包まれることになるが、対等もしくは格上の国との交渉術が磨かれる良い機会でもある。




「これより今回のモンスタービートについての会議を開始致します。」




 特務団団長として私は出席し、辺境伯爵代理として息子オルコに参加させた。いつもなら私が独りで2役を兼ねて出席しているが、国・領地からの客観的報告という尤もらしい理由で参加をもぎ取った。他にもいつもは参加しない面々が主催国の見栄と顔繋ぎのために参加している。

 開催国として議長を設け、会議をスムーズに運ぶ手腕も他国から値踏みされるのだ。もちろん、報告の内容的にも充実したものを求められる。問題提起や過去の資料からの推測、次回への対策などについての意見を予め用意しておかなければならない。また、他国からの意見にスムーズに答えられなければ恥になるため、モンスタービートについて詳しい者を出席させる事が必要になるからだ。





 宰相が議長を務め、国王・王太子・軍務団団長・特務団団長並びに隊長クラスが会議卓に着席し、軍務団隊長クラスや上位貴族の当主などが壁際に着席・起立して会議に参加している。

 他3大国からは、宰相や宰相補佐官だけでなく王族として王太子が担当者と一緒に代表として出席。隣国イラルドは国王も出席している。ヨーワ教国からは上からナンバー2の司教クラスが、他の中小国はいつも通りの面々が出席している。

 これは、事前に早馬を送った『マルナ領から(・・・・・・)議題を提案させていただく』という、国を通していない意見を重く見た各国が即座に対応できるように参加メンバーを厳選したものと思われる。


 参加者名簿を作成した文官や接待の采配を考える宰相達は、大物の面々が参加することに吃驚したことだろう。上位貴族は顔繋ぎ出来る可能性に喜んだことだろう。そして、我がゴアナ国がこんなにも各国から注目されていることに、自尊心がくすぐられたに違いない。




 ―――――だが、その注目は何なのか、思い知るといい





 我がマルナ領の代々の当主や領民達を踏みにじってきた数々の所業、人の犠牲に成り立っている『幸せな生活』という事実を当たり前だと享受している自分勝手さ、自分達の見栄やプライドのために事実をねじ曲げる傲慢さ、全てをつまびらかにし白昼に曝してこれ以上好き勝手にはさせやしない。





 ―――――オルコと共に領地を領民を守ってみせる




 さあ、闘いだ。オルコと目線で会話し、臨戦体勢にはいる。


父 ファルガ・バルフェ ・・・灰色の髪で紺色の瞳のイケメン細マッチョ。41才

兄 オルコ・バルフェ ・・・灰銀色の髪に紺色の瞳。父母の顔面良いとこ取りイケメン。20才

主 レミーナ・バルフェ ・・・本当は黒目黒髪、上級記憶持ち ➡ 魔術により濃い灰色の髪に濃い紺色の瞳。下級記憶持ち風に。一応きれいな顔立ちだが、髪色と瞳の色が暗いため、平凡に見える。

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