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幼女期 10

九才時です。

 九才時―――――






 父と兄の水面下の工作がすごいです。父は、王都へ行きっぱなしで半年帰って来ませんでした。兄は「モンスタービート会議」に向けての報告書作りを理由に、国内外を飛び回っていました。会議は大体モンスタービート発生の5年後にすることになっているみたいです。復興で忙しいから直後は無理ですから。




 私は、臣下となった3+4と和気あいあいと魔道具や武器、道具を研究・製作してました。母から貰った本に、私が昔言ってた魔道具の案が書き留めてあったので、これ幸いと研究することにしたのです。魔道具の開発が盛んなラハト帝国出身のスーさんがいたので、スムーズに研究を進めることができました。


 あ、スーさんは晩婚で子供がおらず、旦那さんはある魔道具の開発で爵位を賜ったそうです。その権利書は後々問題に巻き込まれるかも知れないからと、旦那さんが亡くなってからすぐに国に献上したそうです。それは、一回限りの通話機の魔道具とのこと。製作過程が解っても実際に作製出来るとは限らないそうなので、別に権利書は要らなかったそうだ。なので、使用回数の増加、通話時間の延長、通話距離の延長、などを向上・変化させて、全く新しい通話機を開発してみました。ついでに、行き詰まってた案件も 人手と意見が増えたことで、完成させることができた。どんなものかというと、


  ・通話機―――――魔石の魔力によって通話可能。通話距離10キロ通話時間1分で使用回数5回。

  ・写真機―――――魔石の魔力によって撮影可能。枚数は5枚。写した写真を3回見れる。

  ・写真機改―――――魔石の魔力によって撮影可能。枚数は魔石によって異なる。写真を見る場合は写映機が必要。

  ・写映機―――――魔石の魔力によって写真機改の写真を見る事が出来る。使用回数は魔石内の魔力が尽きるまで。

  ・音声レコーダー―――――魔石の魔力によって音声を記録。使用時間5分間。使用回数1回。再生は5回。

  ・音声レコーダー改―――――魔石の魔力によって音声を記録。時間は魔石によって異なる。音声を聞く場合にはレコードプレイヤーが必要。

  ・レコードプレイヤー―――――魔石の魔力によって音声レコーダー改の音声を聞く事が出来る。使用回数は魔石内の魔力が尽きるまで。



 です。母兄と作った音声レコーダーは、使用時間と再生回数を増やしてみました。

 ちなみに、私特製の魔道具として、


  ・通話機超―――――人の魔力によって通話可能。通話時間・距離は魔力量に依存する。使用回数は魔石が壊れるまで。

  ・音声レコーダー超―――――人の魔力によって録音が可能。記録時間は魔石魔力量によって異なる。人の魔力によって再生が出来る。再生回数は魔石が壊れるまで。

  ・写真機超―――――人の魔力によって撮影可能。枚数は魔石魔力量によって異なる。人の魔力によって写真を見ることが出来る。再生回数は魔石が壊れるまで。

  ・簡易郵便魔方陣(簡易移動魔方陣)―――――人の魔力によって小物を移動可能。移動用と座標用の2つがセット。一方通行でしか送れない。使用回数は魔石が壊れるまで。



 魔道具は、使用中、魔石内の魔力を使うのが一般的で、人の魔力を使うものは古代魔道具と同じ発想として無くはないが珍しいらしい。スイッチの役割で魔力を少し魔道具に流すことはあっても、ずっと流し続けることは魔術以外ですることはあんまり無いとのこと。つまり、魔道具を発動媒体として扱う物よりも、一連の作業全てを魔石の魔力で賄う物がほとんどらしい。人の魔力で発動させる古代魔道具はラハト帝国でも最新の研究になるそうです。



 ライター(着火魔道具)を挙げると、一般的には、


 魔道具に魔力を少し流す(使用者の魔力)

  ↓

 魔石内の魔方陣により着火(魔石の魔力)

  ↓

 火を点けたままにする(魔石の魔力)

  ↓

 使用回数が限られる



 私が作ると、


 魔道具に魔力を流す(使用者の魔力)

  ↓

 魔石内の魔方陣により着火(使用者の魔力)

  ↓

 火を点けたままにする(使用者の魔力)

  ↓

 魔石が壊れるまで使える


 になる。

 私が作る魔道具は、魔方陣を固定するだけに魔石内の魔力を使うので、使用回数の上限がなくなるのだ。しかし、難点は使用者に魔力がないと使えないこと。魔石を電池として使えないか、研究事項が追加になりました。





 こんな感じで、研究や製作を楽しみつつ、魔法や武術の鍛練、マナーや話術の訓練、各国の特徴や歴史の勉強、各地の特産物や魔物の勉強 などなど、飽きや退屈がないように日替わりでがんばってます。








 ―――――父が王都から帰ってきてから2ヶ月後、事態が動きだしました






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