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sichi   作者: 以下同文
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一日目

「Hey! Sichi! 今日の死地はどこ?」

 背番号26の背広の男は、毎朝コンビニの100円コーヒーを買うのが日課だ。コーヒーの苦みがうまいと思えるようになったのはつい最近のことで、100円コーヒーは彼に苦みを啓蒙したといっても過言ではない。

「本日12時半ごろ、上司の指示を一度では聞き取れず、そこが今日の死地になります」

背広の男は、苦みを味わいつつ、Sichiの死地予知に耳を傾けていた。

昼に死ぬとなると、夜の特番は録画しなければならないし、代引きするはずだったCDは明日にお預けか。

背中の、2と6のちょうど間あたりを左手でかきながら、背広の男はため息をもらした。


大雪の影響で、上下線で運転を見合わせております。


Sichiが8時には来ると言った富士急行線河口湖行きが運転を再開したのは、約一時間後のことだった。

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