5話 21世紀
(生きている?俺は…生きている)
最恐生物の攻撃を受けてはいなかった。
しかし、もう体力がない。
俺は部屋のドアを開け、部屋を後にした。
3分後〜
俺は諦めてなかった!!
21世紀の人類の結晶を携えて戻ってきたのだ!!
(これだけは使いたくなかった。家族を守るためだ!!俺は負けらんないんだ)
「ヴァンパイアに対抗するのはにんにく?十字架?いや、この右手に宿りしは飛び回る生きた注射針を駆逐するキ○チョール!!」
「古来より人を恐怖のどん底に叩きつけ、火星で地球のため戦ってるやつらのためここは負けることは許されない。左手に宿りしはどんな場所にいようと打ち砕くゴ○ジェット!!」
この2つの兵器は、自分の身を削る諸刃の剣である。何世紀にも及び、人類どころか生物界に恐怖を与えてきた最恐生物を相手にするのだ。人間にも有毒であるのは当たり前だ。ここが正念場であるのは変わりない。
「21世紀の人類をなめるな!害虫ども!」
まずは右手のキ○チョールにより空中を得意とするモスキートに攻撃をあたえる。
すると、見事に空中に散っていく、害虫を目視することができた。
「次はテメェーだ!覚悟しろ」
部屋の壁に張り付いているGに向かってゴ○ジェットを振りかざす。
すると、危険を感じた黒き虫は姿をタンスの中に姿を隠した。
俺はこれ以上被害を出さないため、Gを追った。
タンスの隙間に存在を確認し、霧状の毒をやつに向けて噴射した。
やつは逃げたが、それを追い攻撃を加える俺!
ついに、家の隅に追いつめた!!
だが、やつも最後の悪あがきなのか物凄い速度で俺の股の下を通り過ぎた。
驚いた俺は…
「いてぇーー!!」
小さな机の角に小指をぶつけたのだ。
あまりの痛さに布団に倒れこみ
痛みを堪えつつ目の前に屍化したゴキが横たわってるのを見つけた。
「ご飯よー!!
降りてらっしゃい!!」
終戦の合図かのよえな母さんの声が家中に鳴り響いた。