1/2
[エピローグ]
「戦いこそ万物の父であり、万物の王である」
-ヘラクレイトス-
暗黒騎士ブラッド。
全身を重装備の全身板金鎧に身を包み、顔すらも重い兜と仮面に包まれ、その表情を伺いしる事は出来ない。 ただ、彼は暗黒の力を使いこなし、魔剣「八龍喰らい」と呼ばれる銘工すら不詳であるが、漆黒に染まる長剣を軽々と使いこなしていた。
重装備を軽々と操る騎士の後ろ姿は筋骨隆々な男を想像とさせるが、彼が、老人なのか、若者なのか、今までどのように生きていき、これからどこに向かうのか、今はまだわからない。
ただ一つ、彼は明確な意志を持ち目的がある。
その事だけは判明している。 私達はこれから、彼の生き様について共においかけようではないか。