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TABRIS  作者: 横谷昌資
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うろの公式

不快感を抱いてしまうのは仕方がない

人は人それぞれ違うから

だからそこで攻撃がなければそれはそれで構わない

しかしなぜ俺がこんなに折れなければならないのだろうって疑問もある


全ての人に認められよう、わかってもらおうとは思わない

世の中いろいろな人がいろいろな形でいる方がいい

みんなが同じ考え方だとつまらないでしょう

しかしなぜ俺がこんなに折れなければならないんだろうって疑問もある


あなたが認められたりわかってもらえるように

俺もそう在りたい

個人としてそうならなくとも

社会の中で


何のために議論をしなければならないのだろう

「差別は悪」の一言でまとめてはならないものだろうか

あなたも差別される側に立てばきっと絶望する


嫌う権利を侵害するな、とは言っても

殺す権利を侵害するな、とは言わないはず


神様がお許しにならない、というけれど

世の親は自分の命令に背いた子供を殺すの

子供を作れないなんておかしい、というけれど

もしも結婚相手が不妊症だったら一体どうするつもりなの

生物学的に不自然、というけれど

生物学を勉強したことはあるの


虚しい なんだか虚しい

こうやって一問一答を繰り返すのがあまりにも虚しい

どんな理由があろうが差別は悪とはならないものか


先天的だろうが後天的だろうが

選択可能であろうが不可能であろうが

だから差別してもいいなんてことにはならないはずなのに


悪いことをしているわけじゃないのに

でも悪いことをしたなら差別してもいいとはならないはず

でもこれもまた虚しい

“悪いこと”と比べるとは


虚しい とても虚しい あまりにも虚しい

結局のところなんだかんだで俺は“特殊”なのだろうか


“お前だって誰かを気持ち悪いと思うだろう”

“だから諦めろ”

でもそれって理屈として弱いと思う

嫌いでもうまくはやっていけるはずだもの


不快感を抱いてしまうのは仕方がない

人は人それぞれ違うから

だから攻撃がなければそれはそれで構わない

しかしなぜ俺がこんなに折れなければならないのだろうって疑問もある

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