96話 克服
私は吸血鬼を壁から引っ張っているがグラフェがいらんことをした。
「あれっ、足が動かない……」
「ギャハハハ!!!」
「グラフェェェ!!!!」
私の動きはもはや言葉で言えないほどになっていた。
「私はこういうキャラじゃないんだよぉぉ!!!こういうのはマリーの仕事だろぉぉ!!!」
エマさんがすかさずフォローを入れた。
「それには同意する」
「いやあんたらそれ本人の前で言えるのか?」
「言ってもポコスカ殴るだけで済むでしょ」
いざこざもあったが私は壁から吸血鬼を引っこ抜くことに成功した。
「いやぁ……どうしていたずらしたのかなぁ?」
「うん、腰がパンパン当たってちょっと気持ちよかったけどこれは許されないよねぇ」
「ひっ……」
「血を吸わせろぉ……」
グラフェは一瞬のうちに吸血鬼に抱き着かれ、そして首から血を吸われた。
「さてと、粛清は終わった。それでどうしてここに来たの?」
「ここのボスを討伐しろって」
「……ぐえーっ、やられたー」
「とても軽いやられ方だな」
その後、私たちはダンジョンの外まで吸血鬼に送ってもらったが日が出ていて吸血鬼は出てこれなかった。そして外にはマリーさんが砂のお城を作って遊んでいた。
「おつかれ~それで目当ての物はこれだね?」
「そうだ、相談なんだけどさ、どうして太陽を克服したんだ?」
「一度灰になってから何かを投与されたのか復活したら太陽がだいじょうぶになってたんだ」
「どういうこと?」
「……でもどうしてそれを聞いたの?」
「こっちに来て?」
私たちは入り口で待っている吸血鬼にマリーを合わせた。
「あれぇ?同族?」
「……その破廉恥な服装、恥ずかしくないの?」
「恥ずかしくないんだけどさ……吸血鬼なの?」
「そうだけど……それがどうしたの?」
「私の血、飲む?」
「……どうして同族の血を飲まないといけないのよ」
「外に出たいんでしょ?」
「外には出たいんだよ……だけど日に照らされたら灰になるんだよ?」
「そうだ、だからの私の血を飲め」
マリーさんは無理やり吸血鬼に血を飲ませた。
「ふごっ」
「ほら飲め飲め」
その現場は上司が部下にアルハラをするような光景だった。
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