3話 人食いの出会い
「大丈夫!?」
「足を切られて動けないんだ」
「あちゃー、アキレス腱を斬られてるね……こりゃ動けないな。イチカ、とりあえず3人を遠くに……ってもうあの変態ども逃げたか……」
「一花……あなた一花さんですか!?」
「そうだけど、どうしたの?というかどうして私の名前知ってるのよ!?まさかストーカーか!?」
「違う違う、不知火っていう人に教えられたんだよね」
「不知火さんかぁ~なら森の休憩所の利用者なのね」
「あそこって森の休憩所っていう名前だったんだ」
「名前を知らなくて利用してたの?」
一花さんは私をおんぶし、マリーさんの子供のテレポートで森の休憩所の場所まで飛んだ。
「しかし、テレポートってのは楽な魔法ね」
「でしょー!」
「はいはい、撫でてほしいんでしょ、ほらヨシヨシヨシヨシ」
「ケルルルルル」
「……マリーさんと知り合い……ですか?」
「そうだよ、なんなら行くとこまで行ってるよ」
するとどこか人を食べそうな人……いや、明らかに変なオーラが漂ってるんですけどー!?
「しかし、あいつら、ブチ犯すつもりでアキレス腱を斬ったな……ルナ、治せるか?」
「無理だなぁ、しかし、血が出てる……食べ……いや、治さないとな」
(この人一瞬食べと言ったな、まさか人食い!?)
「アキレス腱を斬るのは狩りをする狩人がする芸当なんだよな……」
「ちょっと待って、いろいろなことを聞くようでうざいと思うが……まずあの男たちはいったい何なんだ、それにルナっていう人はどういう人なんだ」
「あー、ルナは元々人食い魔族って言われてたけど、今はヒーラーとして動いてるんだよね、だけどアキレス腱を斬るような傷はある程度しか治せないんだ」
するとマリーさんがすっ飛んできた。
「子供たちがどっかに行ったって聞いたけど、ここにいるとは……って大丈夫!?」
「大丈夫じゃないけど大丈夫……生きてたらこんなことあるんだ……」
「どういう世界で生きてたらそんなこと言えるんだよ!?って子供二人には怪我無いよね」
「うん、ないよ、必死にこの人が守ってくれたんだよ」
「そうか、ありがとう、とりあえず怪我に関しては回復上級魔法を使える奴を呼びに行ってくる」
そうしてマリーさんは羽を広げ飛んでいった。
「それで、男たちの事について聞きたいのね」
「ああ、よろしく頼む」
そうして一花さんはあの男たちについて話し始めた。
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