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第12話

「おい、星奈ほしな…おい!?」

真帯まおびが倒れている星奈に駆け寄り呼び掛けるも全く反応がない。

「ヤバイんじゃないか?これ」

「ちょっとどいてちょうだい。私が治すから2人は周りを見張ってて」

続いて幸治こうじ守途すずも駆け寄った。幸治と真帯は守途に言われた通り治療を邪魔されないよう周りを見張った。守途が星奈の胸に手をかざし深く深呼吸をして集中した。すると星奈の胸から米粒程の創核が出て来て守途がすかさず瓶を取り出してそのまま瓶の中に星奈の創核を入れた。そして樹木を床から生やして一本の枝から樹液を滴らせそれも瓶の中に入れた。


「お願い。星奈、これを飲んで」

そして守途は星奈の口に瓶を当てて星奈の創核と混ざった樹液を飲ませた。数秒後、星奈はゆっくりと目を開けて起き上がった。

「ぷはぁ!何か三途の川が見えたんだけど。危うく渡るところだったわ」

「危ねぇー。間一髪か!」

「良かったよー」

「ヒヤッとしたー」

星奈が復活した姿を見て真帯、守途、幸治は安心して息を吐いた。


「大丈夫か?肩を貸すぞ。よっと」

「………」

真帯が星奈に肩を貸して星奈は少し照れたように顔を背けた。

「そうだ!あいつらは!?」

「すまん。逃がした」

「そう…ごめん。私が足引っ張ったせいで」

「大丈夫だ。また返り討ちにすればいいさ」

星奈の問いに真帯が一瞬、俯いて頭を下げた。星奈も申し訳なさそうに謝ったので真帯は微笑んで励ました。


「少し休もう。疲れを癒すのにぴったりな所、知ってるんだ。あそこなら万全の状態まで回復できるし案内するよ」

「そうだな。それが良いな」

「結構疲れたしな」

「賛成~」

守途の提案に幸治、真帯、星奈が賛成して守途の後ろに付いて行った。

300m程歩くと何やら扉の前に2体の人型のロボットが両手に刃渡り50cm程の剣を持ち頭部を青く灯らせていた。見張りとして立っているようだ。


ロボットがこちらを向き幸治達に気付いた。機械音を鳴らして頭部が赤く灯り戦闘体勢に入った。

「ここが目当ての休憩室なのにまた戦うのかよ?剣を持ったロボ、略して剣ロボと!?」

「真帯、星奈と下がっててくれ。守途さん、2人で片付けようか」

「そうするしかなさそうだね、幸治君。即効で倒すよ」


「「創躯!」」幸治の瞳が黄色く灯った。

響暁雷きょうきょうらい!」幸治がそう言うと手首から金色の刀が生えてそれをがっしりと握りしめた。

守途の方も瞳が灯った。瞳の光は緑色だ。

吸源緑刃きゅうげんりょくば!」守途も武器の名前を呟くと手首から緑の巨大な鎌が生えてそれをがっしりと握りしめた。

幸治と守途はそのまま慎重に間合いを詰め剣ロボ達は隙のない構えを取っている。幸治の汗が床に落ちた瞬間、戦闘が始まった。


剣ロボ達と幸治、守途は激しく武器を交えて何度も刃のぶつかる甲高い音が鳴り響いた。それを5回繰り返しただけで幸治と守途は剣ロボに太刀筋を見切られた。

(流石にロボットなだけあって学習能力が高いな。でもここまでは想定通りだ。問題ない。ここだ!)

幸治が響暁雷の刃先で床を軽く叩いた。次の瞬間床を伝って雷が剣ロボ達に流れて一瞬エラーさせる事に成功した。そして幸治はその隙に剣ロボに一太刀浴びせた。


だが剣ロボは刃が当たる瞬間、硬化してそれを防ぎ一斉に幸治に斬りかかった。

「うおぉぉ!?」

幸治がそう叫ぶのと同時に守途が剣ロボ達の間接を断った。すると剣ロボ達は音を立てて倒れた。守途と幸治は数秒、2体の剣ロボの様子を観察して勝った事を確認して安堵した。


「ふぅ…何とか勝てたけど危なかったね、幸治君」

「ああ、すまない。助かったよ」

幸治は頭を下げたまま数秒、俯いた。

「もうー。こういう時はありがとうって言うんだよ?」

「ははは。ありがとう守途さん」

守途が微笑んで励ますと幸治も微笑んで礼を言った。


幸治達は休憩室に入りまずは星奈と守途が回復用の薬を飲みベッドに横になり6時間程眠った。その間、幸治と真帯は敵が来ないか周りを見張った。

「んん~よく寝たー」

「何でだろう?めっちゃ力が漲る」

守途と星奈は起きるとぐーっと背伸びをして深呼吸を2回した。

「あの薬の効果だよ。疲れた後にあれを飲んで寝ると体が活性化して回復と体の強化を効率的に出来るんだよ」

「へー。超すごいじゃん!」

守途は得意気に力が漲る理由を解説した。星奈はそれを聞いて何となく感心した。


今度は幸治と真帯が薬を飲み6時間眠っている間、守途と星奈が周りを見張った。

「おお!確かに強くなった感じがするな」

「だな。これなら今すぐにでも戦えるぜ。薬、まだ余ってるし持って行こうぜ」

幸治と真帯は強くなった感覚にはしゃいだ。真帯は余っている薬を袋の中に入れてウキウキした。

「…あ、でも気を付けて。この薬を飲んだらすぐに眠たくなって強制的に眠らされるから。本当に本当に気を付けてね」

守途が薬の注意事項を言って幸治、真帯、星奈に釘を刺した。


「じゃあ、そろそろ行きますか」

幸治が皆にそう言って部屋の扉を開けると50体の剣ロボ達が待ち構えていた。

「どれだけ強くなったか確かめるにはうってつけの相手だな」

皆が反射的に臨戦態勢に入り幸治が深く息を吸うと剣ロボ達が一斉に襲い掛かってきた。だが幸治、守途、真帯、星奈は息を切らす事なく僅か10秒で剣ロボ達全員を倒した。

「「「「おっしゃぁぁ!!」」」」

幸治達は強くなった実感に思わず歓喜の叫びを上げた。

ピシッ。何かがひび割れる音がして星奈だけがそれに気付いたが気のせいだと思おうと一瞬、頭を振った。


代理戦まで残り16日。

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