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ビーム撃ちたい

 シャインは人には向き不向きがある、とちゃんと言ったのだがルビリンとクレオはどうにも諦められないようだった。光線とは体内で増幅した光子力エネルギーをそのまま放出する割と簡単な能力なのたがやはり向き不向きがある。

 簡単に光線が出せたシャインには出せない者の苦労はわからない。つい母・リリィに相談してしまった。


「どうしたら光線出せない子が光線出せるようになる?」

「あら光線っぽいものなら母さんにも姉さんも飛ばせるわよ?」

「⁉︎」


つまり治癒系にも格闘系にも飛び道具がある、というのだ。母は試しに庭に出でシャインに自分の光線を使ってみせる。


「グロウビーム‼︎」


ビームが当たった植物が急激に成長して植物の壁を作る。リリィはナイフでえぐった樹の肌に向けてまた別のビームを放つ。


「ヒールナイフ‼︎」


ナイフ状の細かい光線が樹の肌に当たると途端に肌の皮が回復する。

ちょっとママ上すごすぎない?

ついでに庭で使用人相手に組手をしてる姉ジーンに格闘系の飛び道具を聞いてみる。


「あるわよ。闘気弾というやつが」


なるほどドラゴン◯ール系の技か。かめ何とか波みたいなのだな。理解したのでシャインがその場を去ろうとすると、


「ちゃんと見ていきなさいよ!」


首根っこを引っ掴まれてその場に座らされ技を一通り受けさせられた。


「あんたなら防御は完璧だから全力で放てるわ‼︎『超絶‼︎ジーン砲‼︎』」


ズドーン‼︎めっちゃ重い気功光弾がシャイン目掛けて飛んで来る。とっさに光子力バリアーを張るが一枚では抑えきれない。パリーンと音が鳴って『しまった』と思った時、母の声がした。


「こういう時は吸収型と併用でバリアーを張るのよ」


そう言って気功弾を散らした。いとも簡単にエネルギーを散らすママ上すごすぎる。

いつのまにかシャインの訓練に変わっていた。ちょっとこの家族、スパルタすぎない?



 この光線技の存在を幼稚舎でルビリンとクレオに伝えるとルビリンは大喜び。クレオは必殺技にはならないんじゃ?と首をひねるがやれることからやろうと前を向き直したようだ。やがて鍛錬の末、ルビリンが気功弾を飛ばせるようになり。クレオも遠くにヒールビームを放てるようになった。すごいな。シャインは自分がやったことない技を出す二人を見て素直にすごいと思った。


 次は飛行だ。大人しく幼稚園で飛行体操から習うのが安全でよいと思うのだがジョーたちがまだかまだかとせっつく。だが急がせると命に関わるのが飛行だ。だからシャインは基本に忠実に飛行体操からやってみせた。


「そんなのみんなもやってるじゃない!」

「僕だってここから始めたよ。2歳だったけど」

「あたし達も2歳で始めればよかったなー」


あとコツといえばシャインはカカトを浮かせるように常に数ミリ地上から浮いている。これはシャインの膨大な光子力含有量だから出来ることであって幼稚園児だったら1分も持たないのでおすすめしない。だがジョーは目ざとく気付いた。


「お前ずっと浮いてるな?」

「あちゃー」

「え、何?そんな訓練してるの?ずるーいシャイン‼︎」

「あたし達にもコツを教えて!」


仕方ないのでやり方を教えたが一番含有量の多いジョーですら10分持たずに地面にへたり込んだ。女の子二人は1分も持たなかった。


「だから地道に飛行体操からだって言ったろ?」


とにかく自分の光子力を練って含有量を増やさないとシャインの訓練についていけない、とみんな気付くのだった。

よろしくお願いします

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