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社畜転生

新しい作品を書き始めました。まあこんな感じです。これ、二次創作になりますかね?

 売寅七之助は28歳、学校を出て特撮ドラマ制作会社の文芸をやっている。文芸とは名ばかりの使いっ走りだ。車の運転ができたせいで寝る間を削って原稿のやり取りに走りらされている。このデジタル全盛の時代に特撮の職人は未だにビームを手書きするのだ。回収人が必須である。

子供の頃から憧れた業界でいつかは監督になりたいと夢をもっていたがしかし七之助は健康に影響が出てから休職を考えるようになった。

このままだと死ぬよあんた、と言われたからだ。


そんな彼だが終わりは突然やってきた。高速を逆走してきた高齢者の運転する車が彼の車を直撃した。

こうして突然売寅七之助はその生命を終えた。




七之助が意識を取り戻して最初に見た光景は目映いばかりの光だった。

その光の向こうから女と男が覗き込んでいた。優しく慈愛に満ちた眼差しだ。七之助は遥か昔にこういう眼差しを身に受けた事を思い出した。親が子供に向ける眼差しだ。どういう事だろうと顔をあげようとするがうまく身体がいうことをきかない。どうやら透明なケースに入れられているようだ。アクリルのようなケースに反射して顔が写る。そこにいるのは赤ん坊だった。それが七之助だと本人が悟るまて何日かかかった。

七之助は赤ん坊に生まれ変わったのだ。


(困ったな自由に動けないし話しもできないぞ…ここがどんな世界かまったくわからん)


中味は25歳の社畜のままだが。


赤ん坊は寝るのと泣くのが仕事とよくいうが彼は一際よく泣いた。眠ると社畜の時の悪夢を見るからだ。なので目が覚めると一際泣いた。


「よしよし、シャイン大丈夫よー怖いことなんか何もないからね~」


母があやしてくれると途端に彼は機嫌がよくなるのだ。母には癒しの力があるのではないか、とシャインは思う。どうやら母は生まれながらの特殊能力で息子・シャインが悪夢にうなされていることが何となくわかるようだ。彼女の側にいると絶対の安心を感じる。


「リリィ、泣き止んだか?」

「なんですあなた、いい加減逃げないでくださいよ」

「だってシャインのやつ壊れそうで怖いんだ」


父は目覚めるといつも泣き出す小さなシャインを遠巻きにおっかなびっくり眺めでいる。


ある日シャインはそんな父が仕事をする所を衝撃と共に見ることになる。


屋敷のある地区にサイレンが響き渡った。モンスターの襲来だ。シャインの父・マグナスはこの国の守備防衛隊に所属する『闘士』なので誰よりも先に出撃した。シャインは母の腕の中で見送る。

空には竜巻と共に龍のような怪物が姿を現した。


(怪獣…いや魔物か?! この世界には魔物がいるのか)


世界の真実に驚嘆するシャイン。腕を振り上げて興奮する赤ん坊。そんな息子にリリィは事も無げに言い放つ。


「大丈夫よーパパがやっつけてくれるから」


その言葉と同時にマグナスは勢いよく宙を飛んだ。そのまま龍にパンチをかます。


(空飛んだ?! パパが空を飛んだ?!)


めっちゃ驚くシャイン。マグナスは龍相手に普通に格闘戦をしている。徒手格闘がこの国の闘士のスタイルだ。

殴っているだけなのに龍には効いているようだ。みるみる弱っていく。


「とどめよマグナス!!」


リリィがそう叫ぶとマグナスは弱った龍から距離を置く。そして腕に光を集めると両腕から光を発車した!! 光線だ?! この世界のとーちゃんが光線を撃った!!


マグナスが放った光線は龍の身体に染み入りそのまま爆散した。

妻と子に向かって振り返りどや顔を見せるマグナス。


この世界はいったいどういう世界なんだ、と猛烈に不安を覚えた赤ん坊のシャイン…七之助だった。

あまり書き溜め出来ていないので更新は不定期です。

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