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盗まれたペンダント


レオンはクエストに出発した。つまりこういう事だ。エルネスト達の目的は、覇王剣を取り返すということ、その為に、エルネストは

魔道評議会の一員をやっているのかということか、、、、。

レオンは頭が混乱してきた。どうやら自分の知っている展開通りのはずなのだが、そう今どこに向かっているかと言うと、滝の奥の洞窟にいる、泥棒からペンダントを取り返して欲しいという。その泥棒とは盗賊聖夜の(インパルス・スノー)

まあいわゆる、金目の物を盗む盗賊の常習犯だ。

「つまり本物の聖剣エクスカリバーは行方知らずってことだろ??ミランダ・シミーも知らないし、死んだはずの王だけが唯一その剣の行方を知っているってことか。」


「そうだね!!。エルネストもその行方を知らないんだ。本物は恐らく、娘の第二王女が知っているのだろう??」


「そうよ。第一王女は、先代の王とともに亡くなった。現在は、第二王女のシャルル様が王権を引き継いだのよ。」


シャルル??王女のキラキラネームみたいな名前だが。そういえば今、思い出した。アリシアは、ポーを連れていない。

「そういえば、アリシア、お前、ポーはどうしたの??」


「ポー、そうね、今、預けているわ。お父さんの牧場に。」


牧場??何、この世界に牧場なんてあんのか??そう言ってしまえばこの世界は普通の動物と魔物が共存している世界。


「アリシアがポーで、エルネストがシオン、俺も使い魔が欲しいな。」


「使い魔はそう簡単には使えないわ、まずは魔道士ランクをAまであげること。戦闘していく事であなたのルーンに経験値が溜まっていけば、あなたに使い魔がつくことになるわ。例えば、猫の使い魔でもいいし、それ以外にも、可愛い犬とかうさぎでもいいし。」


《兎の使い魔》


想像するだけで、テンションが上がった。そうレオンは無類の兎好きである。名前はそうだ。

図書館から歩いて20分。

田園地帯のような街へやってきた。中世のヨーロッパのような雰囲気がそこにある。どうやらこの世界には、獣人と呼ばれる生き物が存在する。

頭がワニの獣人や、熊頭の獣人がいる。2足歩行をしている姿はとても愛らしい。


「アリシア、見えたよ。依頼人のヨハンさんの邸宅だ。

今回のペンダントの持ち主だよ。」


その中に、水車がある一軒の家があった。

そしてヨハンと呼ばれた獣人が現れた。猫系獣人で年齢は40代前半だろうか。娘と2人暮らしみたいだ。


「失礼します。ギルドのギルティスノーのエルネストと申します。」


エルネストは、呼び鈴を鳴らした。鈴が鳴ると、家から、娘の猫系獣人が現れた。彼女を見た時に、レオンは、その美貌に目を奪われそうになった。

水色の長髪に真っ青な猫の顔。これぞRPGなどでよく見かける女の子の猫系獣人である。


「こんにちは!!依頼人の方ですか。」


「はい!!

あ、依頼人の娘のロロと言います。すいません、父が今、水車小屋に行っちゃってて、もう少しで戻ってくると思いますので、待って頂けませんか??

中へどうぞ!!!」


「お邪魔します!!」


ヨハンの娘、ロロに招き入れられ、エルネスト、アリシア、レオンの3人は中へ入った。

まるで豪邸とは言えないが、充分な広さの家である。中は、絵が飾られ見るからに中世を意識したような素敵な内装が整っている。


「コーヒーをお出ししましょうか??」


「いや、大丈夫ですよ。」


「お姉ちゃん、凄く、気配りできるんだね!!」


シオンはロロを褒める。しかし、アリシアは失礼に値するのが分かったのか、慌ててシオンを叱る。


「こら、シオン!!失礼な事を言わないの。ごめんなさいね。」


やがて水車小屋へと行っていたロロの父親の、ヨハンが帰ってきた。


「これは、、初めまして、依頼人のヨハンと言います。よろしくお願いします。」


ロロと同じように猫系獣人のヨハンは挨拶をした。


「早速ですが、、私のペンダントが盗まれてしまったのです。盗んだのは、盗賊団の連中です。奴らは、指名手配中の盗賊団、、聖夜のインパルス・スノーです。私は、、、

宝物だったんですよ。妻が、、、買ってくれたのに。」


「ヨハンさんが買ったんじゃないんですね。

それで確か奴らはどこにいるかわかりますか??」


レオンは、ヨハンに対して質問した。


「確か、、この洞窟にいるらしいんですよね。

ミロの洞窟。盗賊団のリーダーの名は、ディエールといって、指名手配中の悪いやつですよね。了解しました。ミロの洞窟に向かいます。必ず、ペンダントを取り返しますから。」


エルネストがそう言うと、ヨハンは泣きながら握手をした。その表情は至って、嬉しそうであった。そうこれでギルドは月にいくら入るのか全く想像がつかないが、とりあえずこれで解決だ。


「で、、本当に俺も行かなきゃ行けないわけ?」


「そうだよ。レオンは、これからこういう敵と戦っていっぱいルーンを貯めるんだよ。そうすれば、強くなれるしミランダ・シミーだって倒せるよ。」


「レオン、、仕事って言うのは、人から感謝される為にやるもんさ。自分の為じゃない。盗賊捕まえんのも、魔王倒すのも、みんな仕事って思えば、頑張れるからさ。」


エルネストはレオンに言った。いただいた報酬を山分けしよう。3人はそう決めていた。3人は早速、方角を設定した。これから、第1のクエスト、ミロの洞窟へと向かう。


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