表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/14

グリフォンのポー


場所は移動すると山の中だった。裏山であり、下へ歩くと街が見えた。


「ここは、私の故郷、アウタービーナスの中心地ミロです。」


森の向かい側からは、鹿の鳴き声がすると同時に、何頭もの鹿が出てきた。

メスの鹿が、5頭、6頭といる中、1匹の牡鹿がいる。立派な角を生やしている。


「可愛いでしょ。みんなこの山が好きなんです。小さい頃から私は、嫌なことがあるとこの山へ来ているんです。」


アリシアは、ニコニコ微笑みを浮かべながら、隼人へ話した。


「ギルドは、ここから歩いて15分程のところです。エルネストや、アーサー、ナンシーに、マスターもみんないますから。」


「しかし俺こんな格好だからさ、どこかお着替えするところ探したいんだけどさ、なんか、そういうお店ないかな??」


隼人は、アリシアへ質問すると、アリシアは左手の掌の上に、右手の拳を乗せて提案した。


「そうでした。あなたのそのダサい服も、変えなければなりませんでしたね。」

アリシアは、隼人の方へむくと、考え込んだ。


「ちょっとダサいはねえぞ。この服は、現実世界では学ランって言って、学生の証なんだよ。」


「ガクラン??見慣れない言葉ですね??」


アリシアは、不敵な笑みを浮かべた。


「あなたが勇者であるなら、勇者たる格好をしているはずです。しかしあなたは、盾も剣も持っていない。これでは、悪役令嬢に殺されてしまうでしょう。あなたのスキルを読みたいのです。」


「俺のスキルは、無能力、無術、無魔法、普通の凡人だ。この世界において俺が魔法なんか。」


「いいえ、無能力者でも能力を手にすることができる場所があるの。行きましょう!!ここにいては、さっきのやつらに見つかってしまうかもしれないわ。」


アリシアは、隼人の腕を掴むと、走り出した。


「うわぁ、ちっと待って、早い!!!。無理だ。走るの疲れるー!!!。」

アリシアの信じられないような足の速さに、隼人は、驚き、なだめた。


「あれに乗りましょう!!。グリフォンですよ。」


アリシアは、前に走ってるグリフォンに向かって口笛を吹いた。


「あれはグリフォン???」

アリシアは、地面から飛び上がると、グリフォンの背中に乗った。

すると赤いグリフォンは、翼を靡かせて、空へ飛び立とうとした。

隼人はグリフォンに乗り切れず、落ちそうになった。

「うわぁー、ちょっと待って、落ちるわー!!!」

既に地面がだんだんと視界から遠くに見えてくる。


(やべぇ絶景か。これ。)


「隼人、捕まって!!!」


アリシアが手を差し出すと、隼人も捕まって、何とかグリフォンの背中に乗ることに成功した。


「このグリフォンお前のグリフォンか??」

隼人は、アリシアへ質問した。

「そうよ、この子の名前はポー。私のギルドで飼っているグリフォンなの。これから私のギルドへ向かうわ。でもその前にお着替えしないとね。」


「うわぁ、飛んだわ!!!。すげぇーー!!!!」

そのまま15分ほど飛ぶと街が見えてきた。


「ミルディスの着替え所へ行きましょう!!。お金は私が出しますので!!。」


「ポー降下して!!」

アリシアは、ポーに命令すると、ポーは、鳴き声を上げて、地面の下の方へ降下していった。

ポーが下へ向かって行くたびに、風が、いっせいに隼人と、アリシアの首元へ吹いてきた。

その勢いで服が飛ばされそうになったり、髪が逆立った。



「お前、ガチのグリフォン使いか!!。まじかよ異世界RPGまんまやん!!。ごめんなんでもないわ。」


「私だって時空間礼術しか使えない魔道士では無いのですから。グリフォン使いは、魔道士の基本ですからね。」


すると街の中心街に、大きな木彫りの建物が見えてきた。築年数も古く、絵に書いたようなギルドである。

グリフォンから下へ降りると、木彫りの建物の扉の前に立った。


「さあつきましたよ、我がギルド、ギルティ・スノーです。!!!」


「ギルティ・スノー???」


(まじかよ、ほんとに来ちまったよ。ここ。そう、確かエルネストや、アミシーとか、エラとか、フリーグレとか、そうみんな確かにここのギルドのやつらはいいヤツらなんだけど、危ねぇな。)


「アリッシアーーーー!!!!!!。おかえりんごーーーー、!!!!!!」


超絶ハイテンションな叫び声と共に、赤髪の短髪男が、ギルドの門を超えて飛び出してきた。

するとアリシアは、その男にローキックを繰り出した。


「ぎゃぼーーレ!!!!!。」


(アミシー、こいつは、めんどくせえやつだ。こいつは、確か冷静なエルネストと違ってハイテンションでめんどくせえやつ。どの作品にも一人はいる熱血系バカウザキャラ!!!)


「もう、うるさいのよ、アミシー!。あんたは、朝から。」


「イッテェな。もっと優しくしてくれや。あれアリシア、誰だよこいつ??」


「後で話すわよ。それより忘れ物したの、あたしの財布取って来てよ。」


「分かったけどらあれかお前の彼ピッピ???」


「は????、違うわよ!!!!」


「ぶふぉーーー!!!!」


彼ピッピという言葉が出た後、アリシアのパンチが、アミシーの顔面に直撃していた。


「いいから取って・ き・な・さ・い!!!!!。。」


「あのー、アリシアさん???ツンデレヒロインですか???」


「何よツンデレって???あいつはいつも朝からハイテンションでうざいのよ。もう2年の付き合いになるけどね。」


アリシアは、腕を組み、怒り顔をした。

ギルドの入口の所で、隼人は、ギルドの外観を見渡した。

ギルドは大変、広い。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ