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わたしの最初の告白文  作者: 杏寿
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気づき

_____不正に気づいてしまった。それは、自分が行なったものではないが自分に関する不正で。


高校1年生も終わりを告げる頃、春、3月22日。

午後、9時5分。

家から10分程の距離にあるバイト先の更衣室で、自分の罪に気づいた私は頭痛と吐き気と気持ち悪さと涙がでそうになるのを堪えるようにしゃがみこんでいた。気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い。誰かに助けを求めたくて、全部逃げ出したくて。

でも、そうしたらもっと最低で、もっと卑怯だと思った。

それでも、このまま今まで通りにしていたなら、今までの行ないも、これからの行ないも、全部罪滅ぼしと償いにしかならなくなってしまう。

それならばせめて、事実を伝えた方がいい。

でも、それで傷つけてしまったらどうしよう。受け入れられなかったらどうしよう。

ぐるぐると考えが揺れ、ますます気持ち悪くなる。

本当は明日、予定があるけれど、とても行けそうになかった。

泣きそうな顔を花粉のせいにできるほどに、その日は花粉が強くはなかった。



バイトをはじめたのは、高校1年生の5月の下旬だった。

スーパーの精肉部門で、値引きや、布巾の洗濯と片付け、まな板や肉を切るスライサーの洗浄、商品の値付けと前出し…。

ほとんどが単純作業で、尚且つ1年近くやっている仕事だったのでここ数ヶ月は他のことを考えながら仕事をすることが多かった。

自身が部長として所属しているジャズバンド部のこと、授業の疑問点、友人のこと、気になる人のこと。


3月22日も、同じようにぼんやりと部活のことを考えていた。春休み期間で、もうすぐ新学期が始まるということもあり、もう既に時期幹部のことを考えはじめないとな、と思ったのがきっかけだった。

世代交代は8月。気がつけばもう半年を切っていた。

せめて幹部の決め方は決めないとな、と思っていた。

投票制、指名制、話し合い…色々な決め方がある中で、ジャズバンド部にあっている決め方は何だろうか。

ぼんやりと悩み、昨年の決め方を参考にしようと思った。

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