共通バッドエンド?:行くのはやめる
私はただ部屋に戻るのもあれなので、宇宙軍本部内をまわってみることにした。
なんだか周りから好機の目で見られているけど、そんなことは慣れっこだ。
両親のことがあまりにも有名だから、昔からよく噂されてきた。
「あ、あなたが噂のメシアさん?」
後ろから女性に声をかけられた。
「たぶんそうですけど……」
「私はここの事務なんだけど、ちょっと皆と話していかない?最近は貴女のことで持ちきりなのよ」
テラネーのことが話題にあがらないのは、この仕事で死者がでることがそう珍しくないからなのかな。
私は女性隊員達の女子回に招かれた。
「地球からきたってことは十代はほとんど民間人なんだよね、なんで危険なプラネターに入ったの?」
「ノー訓練で敵を倒すなんてすごーい!」
「民間人だったのにいきなり駆り出されちゃったんでしょ、怖くないの?」
いきなり質問責めされて困っていると事務のお姉さんが手を叩いた。
「はいはい、彼女はソウトクタイシじゃないんだから順番にね」
「はーい」
「じゃあじゃあ、プラネターってイケメンばっかだけどタイプな男いた!?」
「私が聞こうとしてたのに」
「いきなりその話いっちゃうのー?」
つまり好きな男の子のタイプをを聞かれたと思っていいのかな。
「で、誰が好きなの?」
「まだ会って一週間くらいなんで好きとかは早いと思います」
現状まったく彼等をなんとも思っていない。
「じゃあ恋愛相談ならおねーさんたちがいつでものるわよ」
「アンタ彼氏いないのに恋愛相談なんてできるの?」
「うっさーい!」
私はこの隙に談話室から撤退した。
私はなんとなくで道を歩いているうちに、帰り道がわからなくなった。
「……ない!」
言い争う声がして、私はこっそり聞き耳を立ててみる。
隙間から中を覗くと首にチョーカーをつけた紫髪の男が、白衣の男につかみかかっている。
酸素カプセルみたいな機材が部屋においてあるみたいだ。
「みーたーなー?」
そこから私の意識はフェードアウトした。
――――赤毛の男が呼び出され、部屋に入る。
するとそこには緑の液体に浸かる少女がいた。
「陽尽、わかっているな?」
「はい」
赤毛の男は無惨に眠る少女に目をふせた。
【不運な彼女、愚かな選択】
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