ヨウヅキ endM 出ない
「出ないほうがいいなら……」
「警察を呼びましょう」
――母親が連行されるんじゃ!?
「母さん、引かなければプリンズ星に投獄してもらいます!!」
「く……」
意外にもアッサリ撤退した。
「あ、もう昼だな」
ラウルくん達は去っていく。
「私たちも帰ろうか」
「あの、少し用事がありますので学園で待っていてもらってもいいですか?」
「いいけど大丈夫かな」
学園長さんに恋バナでもしようと言われて5分くらいで戻ってきた。
「じゃ、今度こそ帰ろう」
「そうだ。念のため宇宙軍前まで飛ばしてあげるよ」
学園長さんのお陰で安全に宇宙軍本部へたどり着けた。
色々とあり、私はベッドに倒れ込む。お風呂は明日の朝にしよう。
シャワーを済ませ、テレビをつける。
信じられないニュースがやっていた。
ラウルくんとヨウヅキの婚約者が心中しているのが見つかったらしい。
ミステリーとかサスペンスなら実は偽装された他殺というパターンが多い。
――昨日ヨウヅキは一人でどこかにいった。犯人は意外な人物ときたら!
◆怪しいけど私は彼を――
→〔信じる〕
〔信じない〕
「きっと違うよ……」
声に出して否定しても、きっと・なんて疑っているみたいな言い方をしていた。
とにかく自分からお兄さんの事件がニュースになっているという話題に触れるまで黙っていよう。
「おはようございます」
「おはよう」
ああ、彼がそんなことをするわけない。
【マッド:無知は最大の罪】




