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ヨウヅキ endW 待つ


「危ないならここにいたほうがいいか……」

「ああ、地下からならあの場所へ移動できると思う」


学園長が私達が囚われずすむ方法を提案した。


「それは?」

「まあついてきて」


不安になりつつ学園長にの後ろに続く。


「ここは?」

「無時ノクロナスタシス空間に入ったものはその時をキープしてくれる」


それはまさか、浦島るんじゃない?


「出てきたら老人とか周りがいないとか……」

「出た者は入ったときの時間にそのまま戻る」


それは敵がいるのも変わらないのではないか。


「意味ないような」

「なら出なきゃいい。その空間はジュプス星の女帝の弟が心臓に爆弾を抱えた愛しい相手と暮らす為に創った幾千の空間だから」


そんな神聖な空間を私達がおいそれと入っていいのかな?


「ちなみにその空間には男娼の遊郭があるんだ」

「へー珍しい」

「地球側に近いのがライトのマキュス、ジュプスが中立センターでレフトのマージルクスが遠い。地球に近ければ男尊の傾向、遠ければ女尊を神聖王から言い渡されているんだ。ちなみにこれは地球人の利き手から位置つけているもの」


地球はチャンポンだが異界宇宙は住み分けをしているらしい。


「といっても地球は坩堝だから民の系統が100%ではないだろう?」

「確かに、かかあ天下とかありますし、左利きも0%じゃないです。クラスメイトに男女一人ずついました」


彼女は結構、私と普通に接してくれる。

もう会うことはないだろうけど、感謝を言いたい。


「きっと向こうには王弟や同じ境遇の人がいるよ」

「そっか、私達だけじゃないんだ」


「何故貴女まで……」

「ヨウヅキを一人にはしないよ。それとも迷惑?」


彼は首を横にふって、空間の道へと向かう。


「新しい住民がきたみたいだぞ」

「あれ?」


少ない野次馬の中には、知り合いがいた。


「案外楽しいかもよ」

「貴女がそうであれば、幸せです」


【ワンダー:閉じた世界】

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