ヨウヅキ endK 潰す
皆は写真があるけどヨウヅキがやったとは微塵も疑わない。
私は写真をみて、ふと気がついた。
写真のヨウヅキはナイフを左手で持っている。
でもヨウヅキは左側に鞘をさしている。
「ヨウヅキ、ちょっと刀を抜くところ触ってみて」
「はい?」
やはり、右手で持てるようになっている。
「では単機で倒してくる。できるだけプリンズの艦隊から遠ざけろ」
「了解!」
◆私はどうしよう?
→〔ついてく〕
〔見送る〕
「私もいくよ」
「うん、それがいいね。リーダー・ヨウヅキは一人にしたら何をするか分からないから」
反論しようとするヨウヅキをマルトは余裕でかわす。
「案外、早かったな」
「そうですね」
ヨウヅキはプリンズの女に刀を突きつけた。
今にも殺そうとしているヨウヅキ、撃たれそうなプリンズの部隊長。
◆どちらを選べばいいんだろう。
→〔庇う〕
〔止める〕
彼がこのまま彼女を殺したら別件で罪を被る事になる。
余計に疑われてしまう!!
「待ってヨウヅキ!」
「ただの脅しです」
――それならよかった。
「プリンズ星人は大王直属というわけでも、なく何の権利があってポリースを名乗るのか……」
まるでテレビのジュシンリョウみたいだ。
「フン、おかげで罪人が少ないんだからいいじゃない」
「その通りです」
パァンと銃声が聴こえ、気がつくと私の意識は遠退く。
「セイ様……!!」
ああ、ヨウヅキが私をよんでいる。
「貴様何をやっている!彼女は特級対象だぞ!」
「申し訳ありません部隊長殿、すぐにチイユ星の手配をします」
――目が覚めると私は病院のベッドにいた。
「私生きてるの?」
「ああ……私はサアラ、知っての通りプリンズの看守だ」
プリンズの看守部隊長サアラはまだ若い。
「ヨウヅキは?」
もう監獄に捕まっているのだろう。
「やつなら死んだ」
「なんで!?貴女たちが殺したの!?」
「いや、やつはお前が死んだと思ったのだろう。自分で心臓をついていた」
「私、貴女にいわなきゃいけないことがあった」
「なんだ。奴への恨み言なら私が聞こう」
せめて濡れ衣だけでも渇かしてあげたい。
写真の事を説明し、私が思った事を彼女に話す。
「わかった」
サアラが去ると、窓があいた。
「ヨウヅキ?」
髪が白いけど、ヨウヅキやラウルと似ている男が入ってきた。
「もしかして、貴方は写真の男?」
「ああ、そうだよ。俺はラスル。ラウルとは双子の兄弟でヒヅキの兄さ」
真相に気がついた私を殺しにきたのだろう。
「君ってさ、俺達の母親の正当な娘なんだよね」
「祖先……」
「だから死ぬんじゃなく、眠ってもらわないといけないんだよ」
【ベター:永久の眠り】




