第六十三話 決戦前夜
ということで、夜になった
クラウィール義兄さまの仕事に余裕ができ、他の三人も現在は書庫に集まっている
なにをしているかというと、情報収集だ
幻楽器の効果や幻想の世界についてなど、自分には読めなかった部分も、義兄さま達がいれば読めるはずだと
そうして本を読み、幻楽器について詳しい力を知ることができた
まとめると、
・アルカナカンパニュラ(鐘) 幻に包まれる音を奏でる
・アルカナブラスセクション(金管楽器) 洗脳される音を奏でる
・アルカナキーボード(鍵盤楽器) 場所を惑わす音を奏でる
・アルカナストリングス(弦楽器) 術式を刻む音を奏でる
・アルカナウッドウィンド(木管楽器) 感情を壊す音を奏でる
・アルカナパーカッション(打楽器) 空気を割る音を奏でる
感情を壊したり空気を割ったり、かなり恐ろしい内容がかかれているが、確かに今までに聞いてきた幻楽器の特徴と一致している
この本は信用してよさそうだ
とはいえ、術式を刻むというのがよく分からないが、あのハープの効果でもあるならば、強い力であることには間違いない
「…本当に、こんなのを持っている奴らと戦うのか」
「確かに、かなりの脅威ではありそうだね
だけど、クラルスの話通りなら、まだ可能性はあると思うよ」
「それ以前に止めないと終わりだから、選択肢はないに等しいか」
それ以外にも、ルダスに関わる様々な道具などが載っていたが、特に必要だと感じられるものは載っていなかった
ただ、一つ恐ろしいのは、幻想の世界を見つけて幻楽器の鐘を初めてを造るまでの時間が、たったの半年も無かったという事実だった
そうして、不安が積み重なりながらも、明日に控えた幻想局との決戦のため、早めに就寝することになった




