第六十二話 実力把握
管弦楽まであと一日
目が覚める
服を着替える
そして朝食を食べる
今日も義父さまは寝込んだままらしく、発熱がまだまだ止まらないらしい
ただの風邪だと聞いていたが、今日もまったく動けないとなると、本当に大丈夫か心配になってくる
とはいえ、今の自分に出来ることはなにもない
昨日と同じように、家事の手伝いにでも向かおう
ただ、昨日と比べて使用人の数が多いので、昨日ほど忙しい日にはならないだろう
そして、自分は屋敷を回って手伝えることを探した
昨日と比べて人手は足りていたので、特に手伝えることがないと思ったのだが、そこで昨日と同じように洗濯をしているウィルスール義兄さまを見かけた
やはり洗濯にはかなり手間取っているようで、時間もまだまだかかりそうだった
なので、今日は自分も洗濯を手伝うことにした
洗濯が終わり昼食をとる
そして、昼からは中庭に向かった
手伝いが出来ると良かったのだが、洗濯は終わり、昼からはあまりすることもなくなるようで、自分は暇になった
普段なら書庫に向かっていた所だが、今はもっと重要な事がある
ウィルスール義兄さまと、グローリア義兄さまとの、模擬戦だ
いまさら鍛えた所で変わらないが、お互いの実力の詳細は把握しておいたほうがいい
クラウィール義兄さまは忙しいので参加していないが、グローリア義兄さまより少し上だとは聞いている
早速、木刀を持ち外に出た
そして、舗装された地面の上に三人で立っている
「だれから始めますか?」
「俺は、グローリア義兄さんとやりたいな」
「いいよ、じゃあやろうか」
そうして、グローリア義兄さまとウィルスール義兄さまとの模擬戦が始まったのだが…
意外にも、勝負はあっさりと終わった
先に動いたはずのグローリア義兄さまだったが、ウィルスール義兄さまはそれらを全て受け流し、すぐにグローリア義兄さまの隙に入り込んだ
そして、グローリア義兄さまの木刀を叩き落とし、呆気なくウィルスール義兄さまの勝利となった
正直かなり驚いた
ウィルスール義兄さまは、普段から自主的に稽古をしているとはいえ、年上を一方的に叩きのめすのは至難の技だ
ウィルスール義兄さまは、もしかすると大人の剣士と戦っても勝てるのではないか、と思わせてくれる
「いやー、やられちゃったか
さすが、あれだけ食べてる人は違うね」
そんなグローリア義兄さまは無視して、その後も何度か模擬戦をした
やはりウィルスール義兄さまは強い
だが、グローリア義兄さまも大人と変わらない強さではあると思う
分かってはいたが、結局自分が一番弱かった
とはいえ、自分は幻楽器などを使っていくつもりだ
どちらにせよ、止められた時点で自分達の勝ちなのだから、より勝てる可能性が高いほうを使うのは当然だろう
対策されていたならば、仕方なく剣を使うが、




