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第五十九話 女装

押し込まれた先、脱衣場にはもう一人の義兄弟がおり、それはオーウィ義姉さまであった


オーウィ義姉さまが座っている机の前には、女性もののメイク道具や下着など、女性らしい物がいろいろと置いてあった


三人とも混乱している中、ルシオラ義兄さまはいつの間にか椅子を用意しており、自分たち三人を無理矢理椅子に座らせる


「……ちょっと、話し合いをしようねぇ」

そう言ったルシオラ義兄?さまは普段の様子とは全く異なっており、威圧の中には怒りと羞恥、そして少しの恐怖が含まれていた


ふと、奥のオーウィ義姉さまを見ると、口をぽかんと開けており、驚いたままこちらの光景を、流されるままに見ているだけだった


「ル、ルシオラ、落ち着いて、僕はルシオラが男性でも女性でも好きだから、」

クラウィール義兄さまが怒りを収めようとしているが、ルシオラ義兄?さまの耳には一切入っていないようだ


グローリア義兄さまは威圧された時に諦めたようで、ルシオラを眺めながらそのまま椅子に座り込んでいた


「ルシオラ…義兄……義姉さま?」

「義姉さまじゃない!!」

自分の言葉に反応した義兄さまは、胸にかかったタオルを端を掴み、緩めたかと思えば、そのまま下に降ろしていった


そこに広がった光景は……布、だった


布といっても、下着なのか、水着なのか、それ以外なのか、自分には何も分からない

だが、一つ分かるのは、そのさらしのような布の中に、大きな袋を入れていたということだった


顔が熟した林檎のように赤くなり、湯気が出るかのような熱さを持っている、ルシオラ義兄?さまは、怒りか混乱か、近くにあった風呂用の桶を手に取った

 

最悪の未来を予知したように、並んでいた三人は、自分と共に椅子の裏へと急いで隠れる

だが、そこでオーウィ義姉さまの声が響き渡った

「ルシオラ!待って!」

その声を聞いたルシオラ義兄さまは、桶を持ったまま少し固まると、桶で自身の上半身を隠して、オーウィ義姉さまの後ろへとこちらを向いたまま歩いていった


「…いったい何なんなんだ?女装に本気を出し始めたルシオラと、それを手伝ってるオーウィであってる?」

「…まぁ、だいたいあってる…わよ」

オーウィ義姉さまはそう言うと、後ろにいるルシオラ義兄?さまの頭を優しく撫でた

「はぁ、バレちゃったら仕方ないか、しょうがないから教えてあげる」


そうしてオーウィ義姉さまの口から語られたのは、少し意外なルシオラ義兄さまの一面だった

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