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国力と国賊2

言い返して来たら「はぁっ?」

本当は気の弱い50代の歩行器のおっさんの趣味は、気の弱そうな働いてる人にイチャモン付ける事である。


なぜ、本当は気が弱いかと言うと文句の口癖が


「みんなやってますよ!」


「ちゃんとやってないのあなただけですよ!みんなやってますよ!」


周りを勝手に巻き込むのである。1人では恐い責任転嫁型である。


気に食わない人、思い通りにやらない人に「みんなやってますよ!」と文句を付け、1VS複数の形に勝手にするのである。



今日は悲しげな50代のヨクルトレディが自転車で通りかかった時である。


「おはようございまーす」


「おいっ!誰に向かって言ってるの?」


「おいっ!」と言われたので振り返ったが最後、説教が始まった。


「他のヨクルトレディはちゃんとこっち向いて挨拶するのに、あなたはどこ向いて挨拶してるの?」


「すいません」


「ちゃんと教わったらどうですか。それかあなたが聞いてないか?他のヨクルトレディはみんなちゃんとやってますよ」


「以後気を付けます」


「だいたい、レディって歳じゃないでしょう」


「…それは……関係ないんじゃ…」


「はぁっ?」


「何もないです。すいません」


「ベテランやったらちゃんとしなアカンで」


「すいません。お詫びにこれを」


「なんや?」


おばちゃんはポケットからスプレーを出し、おっちゃんに吹きかけた。


「何やこれは!おいっ!ババア……」

















目が覚めると、立方体の緑の部屋にいた。四方と上、床の真ん中に大きめの排気口に繋がるドアがある。


1つ開けると赤色の似たような部屋が見えた。


恐いので移動せず緑の部屋にいると右上にスピーカーが見えた。見つめてると


「…こんにちは」。ヘリウムガスを吸った変な声だ。


「だっ、だっ、誰や!」おっちゃんは恐る恐る聞いた。


「文句ばかり言う君にチャンスをあげよう」


「チャンス?」


「働く人間を国力、働く人間のやる気を削ぐ奴を国賊とする」


「はぁっ?」


「あなたが文句を言った女性。ヨクルトレデイではなく実は調査員だ」


「えっ?何やそれ?」


「あなたみたいなイチャモン付ける人に会ったら連れて来る人だよ」


「イチャモン違うだろう。アドバイスや」


「恐そうな人が同じことしても文句言ってないじゃない」


「言いましたよ」


「恐い顔したヨクルトレデイが同じ事しても何も言わなかったじゃない。って言うかヨクルトレデイは全員調査員だ。もっと言うと働く人全て調査員だ」


「……この部屋は何だ?」


「国賊のあなたが国に役立って貰うため、賭けの対象になって貰った。あなたが閉じ込められた部屋の迷路。出口は2つあるけど、出口まで行けたら君の勝ちだ。1億上げるよ」


「1億!」


「ただし、失敗したら死ぬ。ワナのある部屋に入ったら死ぬ。制限時間は1日。1時間経つたびに後○時間ですってアナウンス入れてあげるよ。賭けは生きるか死ぬかの2択。細かい賭けは何時間で死ぬか。何部屋目で死ぬか」


「死ぬが多いじゃないか!」


「そりゃそうですよ。誰も脱出出来てないんだから。賭け金は働いて病んでしまった人の財源に充てます。1番人気はタイムオーバーで死亡。あっ、タイムオーバーなったら部屋1000℃になるから。頑張ってくれたまえ」


「ちょっ!おいっ!おいってぇぇ!」


おっちゃんは泣き出した。しかし、頑張って働く人にイチャモン付けた天罰である。

オチ2パターン思い付いたので2つ書きました。


1話との繋がりはありません。


こっちは『キューブ 映画』で調べたら元ネタ分かります。

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