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国力と国賊

偉そうな客にはみんなウンザリしてる。

本当は気の弱い50代歩行器のおっちゃんはよく店の人や駅員さん、役所の人に文句を言っていた。


なぜ、本当は気が弱いかと言うと文句を言う時の口癖が


「みんなやってますよ!」


「他の店、他の駅、他の役所はもっとちゃんとやってますよ!」


周りを勝手に巻き込むのである。1人では恐い責任転嫁型である。


気に食わない人、思い通りにやらない人に「みんなやってますよ!」と文句を付け、1VS複数の形に勝手にするのである。


人の上に立っちゃいけない人柄である。


そんなおっちゃんに天罰が下る。



ピンポーン。チャイムが鳴った。おっちゃんが出るとお巡りさんが2人。何かあったんかなとドアを開けた。


「1つお聞きしたいんですが…」


「はぁ…」


次の瞬間、もう1人のお巡りさんがガムをおっちゃんの顔に当てた。




目が覚めると知らないベッドの上にいた。カーテンを開けるとどうやら学校っぽい。ベッドは保健室だ。廊下に出ると明かりの付いた教室が1つあったので向かうと人が30人ほどいた。教室の席は1つだけ空いていた。


自分が座って全員揃ったらしい。座って1分もしない内に先生が入って来た。先生は開口一番


「……今から皆さんにちょっとコ○しあいをしてもらいます」


「はぁっ!ふざけるなよ。木本さんどこや!一緒におってんけど。木本さ〜ん!」


ニュースで見た事あるおっちゃんが文句を言った。


周りを見るとクレーマーっぽい見た目の人がチラホラ。


成金マダムが一番やっかいそうだ。


「パァン!」…銃声が響いた。先生は真上に銃を撃った。


悲鳴の後、シーンとする教室。先生の説明が始まった。


「働く人間を国力と考えた時、あんたらクレーマーはそれを削ごうとしただろう。働く気を失くさせる人間は国賊である。店で買い物する時はマイナンバーカードを提示するとお得ってプランは実はクレーマー探しでもあった。働いてる人に番号教えて貰って、3人以上から言われた人をお巡りさんの格好した人に連れて来て貰ったんだよ」


「じ、じゃあ俺たちは国賊なのかよ!」


ニュースに出てたおっさんは聞いた。


「そういう事になる。しかし、全員処刑は味気ないから金持ちに誰が生き残るかの賭けをして貰ってる。その賭け金はあんたらが潰して生活保護受給者になった人の財源に充てる」


「そんなのおかしいじゃない!私は帰りますからね!」


マダムが教室から出ようとしたら……「パァン!」


頭から血を流して倒れた。おそらく死んでる。


「枠1つ空いたな。今からリュック持ってくるけど、歩行器のおっさんハンデやるよ。リュック2つ持って行っていいよ」


「リ、リ、リュックの中には何が?」歩行器のおっさんが尋ねた


「お菓子や、カップ麺、簡易コンロ、水、ナイフ、銃、手榴弾、時限爆弾、弓矢などなど。バトルロワイヤルって漫画参考にしたんだよ。ハズレ引いたら武器ないよ」


シーンとしてると


「制限時間は2日。学校から出たら、処刑隊が来るからちゃんとラストの1人になるまで戦ってくれよ。死ぬたびに校内放送してやるよ。○○さんが亡くなりました。後○人で戦って下さいって。2日してもケリ付かなかったら、処刑隊が全員コ○しに来るから。ちなみにこの目が1番人気だから」


みんなドン引きしてると


「はい、右の前の兄ちゃんから好きなリュック取って行ってや。もう始まってるぞ。取らないならおばちゃんみたいなるで」


死んだおばちゃんを指差され、右前の席の兄ちゃんはリュックを選んで出て行った。


「ほ、歩行器の私は不利過ぎませんか?」


「だからリュック2個やるじゃねぇか。ってかお前ら絶対言い返して来ない奴らに今までイチャモン付けて何が不利だよ。ぶちこ○すぞ。別にこっちは誰がラス1でも良いんだからよ」


歩行器のおっちゃんは泣き出したが、働く人間のやる気削いでこうなったから自業自得である。

バトルロワイヤルを参考にしました

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