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異世界無頼 魔人ガンゾウ  作者: 一狼
第3章 寿司ネタの宝庫
61/164

◆◆⑳ガンゾウとポスカネル◆◆

久しぶりの更新です。

「も、もう、ダメ▪▪▪」


気を失って倒れていたフロリネさんは、一度気がついたのですが、この寒さでまたしても気を失いかけてます。


「こ、こら▪▪▪デ、デカ尻▪▪▪ね、寝ると、し、死ぬ▪▪▪ぞ▪▪▪」


「う、うる▪▪▪」


何だかんだ言ってても、ウラジミールさん、フロリネさんを心配するのですねぇ。


ああ、こうなれば一か八か▪▪▪ん?


巨大な影が日光を遮りました。


「!」


流石に驚きました。


「な!何ですか?そ、そんな▪▪▪」


はい、ディートヘルムさん、何百年もの時間を過ごした私でも、あんなのは見たことありません▪▪▪


◇◇◇


もう!パパのわからんちん!


本気で攻撃なんか出来るわけ無いけど、ここは引き下がれないし▪▪▪


でも、体力勝負だと勝ち目無いし▪▪▪


もう!イライラするっ!


?▪▪▪あ▪▪▪


来ちゃった▪▪▪


◇◇◇


クリスタさんはともかく、青龍王のアレクサンテリでさえ覆い隠す程の巨大な影▪▪▪

その影の主が身体に似合わぬ口調で父娘に語りかけました。


「ああ、もうそろそろ止めにしない?ママも怒ってるし、何なら僕が相手になるよ?パパ?」


言葉の優しさとは裏腹に、見た目の凶悪さと獰猛さは他に類を見ませんね▪▪▪


「お兄ちゃん!」


え?

クリスタさん?

クリスタさんのお兄さんなのですか?

そう言えば青龍王に『パパ』って言ってましたね▪▪▪


「ブラウリオ▪▪▪」


「ママがね、いい加減にしなさいって。まあ、クリスタのお友達もいるようだし、経緯はともかく、一度城に帰ろう。

お願いじゃあないよ。決定事項ね。

クリスタもフラフラしてたのが悪いんだから、多少のお仕置きは覚悟してね?

文句ある?」


ふるふると父娘が首を振りました。


青龍王までもが▪▪▪


「君達、申し訳なかったね。寒かっただろ?

さあ、一緒に来てもらうよ。」


そう言って超巨大な青龍は、私達に掌を差し出しました。

先ほどからクリスタさんとアレクサンテリさんの念話が飛び交っていましたが、このお兄さんの念の強さといったら▪▪▪

本気の念を飛ばされたら、私も無事ではいられないかもしれませんね。


差し出された掌ですが、『乗れ』と言うことなんでしょうね。


そして、私達全員が乗れる程大きな掌なのですね。


握り潰さないでくださいね。


◇◇◇


ギンッ!ガンッ!シュリンッ!


槍の交錯する音が響き渡る。


流石に『槍の忠弥』と異名をとるのは伊達じゃねえな!


もう、何ヵ所も突かれ、切りつけられた。


もちろん、まだ左胸は突かせてねぇ。


「はんっ!楽しいじゃねえか?やっぱり魔物どもを一方的に虐殺してもこーは楽しめねえからなぁ!」


忠弥の槍を受け、交わしながら、俺も槍を突くが掠りもしねえ。


歴史上の伝承なんざ話し半分かと思っていたが、いや、こりゃ伝聞以上だ。


だがな、もうパターンは読めたぜ?


もっとも、まだまだ引き出しは多そうだがな。


「いや、お前も相当使えるな!驚いたぜ、俺の槍をここまでしのぐとはな!」


『半パネェな▪▪▪いったいこの男、何者なんだ?ポスカネル様は太刀打ちできるのだろうか?

いや、そんなことよりも、この世界に落ちてきてここまで楽しませてくれる奴に会ったのは初めてだ。だが、そろそろヤらねえと、目の前でドンドン技量を上げ続けるコイツにヤられかねねぇ▪▪▪』


「あたりめぇだ!俺はな!何千回と魔物どもに喰われて、喰い返して!奴等の能力を我が物にしてきたんだ!体力!瞬発力!握力!それどころかありとあらゆる呪力をもコピーしてきたんだ!

分かるか?死ねねえのに弱いんだ!

なのにこの世界で生き続けなきゃならねえ!

だが弱えから喰われるんだ!

喰われるが死なねえから全部記憶されるんだ!

狂えたら楽だろうな!

だがそれもならねえ!

だったら俺が最強になるしかねえじゃねえか!」


ああ、長々としゃべりすぎたな▪▪▪


女々しい事言っちまったな▪▪▪


コイツが仲間だったら楽しいのかもしれんな▪▪▪


仲間?


それこそ女々しいこったな!


フンッ!と気合い一閃、魔滅の槍を大上段から振り下ろした。


「ヌンッ!」


忠弥が海神の槍を左下から刷り上げ魔滅の勢いを殺そうとするが、魔滅の槍は、ついに海神の槍を斬り折った。


そして魔滅の槍は、そのまま忠弥の右肩に食い込み、右腕を斬り飛ばした。


魔滅の槍が切り落とした右腕の付け根から黒い煙が立ち上る。

このまま死に至れば全身が黒煙となって消滅するだろう。


「俺の勝ちだな▪▪▪」


終わってみればいつもの虚無感しかない。


「いや、まだだぜ▪▪▪」


「その身体じゃ槍は扱えねえだろうが?」


「左手がある▪▪▪」


その左手も切り落としてやった。


「なあ、忠弥▪▪▪」


俺は空間呪から葉巻を二本取り出し火を着けた。


一本は忠弥の口に咥えさせた。


「何だ?こいつは▪▪▪」


忠弥が咥えさせられた葉巻を器用に唇にぶら下げながら言った。


「葉巻だ▪▪▪」


「たばことは違うのかい?」


「煙草はニコチンで酔うために吸うが、葉巻は香りを楽しむものだ▪▪▪」


「なるほど▪▪▪良い香りだ▪▪▪」


「なあ、忠弥、お互い元日本人だ、こんな見知らぬ世界でお前を死なせたくねぇ▪▪▪」


俺は何を言ってるんだ?


「未練なんざぁ何もねえよ▪▪▪死んだら張孔堂先生に会えるかな▪▪▪」


「俺ならお前を助けられる▪▪▪」


そう、切り落とした腕は治癒と回復呪でくっつけられる。


「はっ▪▪▪止してくれ▪▪▪やっと死ねるんだ▪▪▪」


死なせたくないのは死ねることが羨ましいからなのか?


いや、そうじゃねぇ▪▪▪


この短い時間、純粋に楽しかった▪▪▪


その時間を共有してくれたコイツを死なせたくねぇだけだ。


「助けてやってください▪▪▪」


不意に後ろから声をかけられた。


反射的に槍を振ったが手応えは無かった。


「ポ、ポスカネル様▪▪▪」


忠弥がポスカネルと呼んだその声の主は、腰の曲がった婆さんだった。


「アンタがポスカネル?魔王候補の?」


「魔王候補ねぇ▪▪▪誰も頼んじゃいないのだがね▪▪▪」


違和感を感じるな▪▪▪


「なあ婆さん▪▪▪

いや、婆さんじゃぁねぇだろ?」


「何の事だい?」


「惚けても駄目だな。匂いだな、婆ぁの匂いじゃねぇんだよ、何なら力ずくで化けの皮ひっぺがすが?」


婆ぁの面でニヤリと笑いやがった。


「ばれてしまいましたか▪▪▪

すいません、悪意は無いのです。」


そう言ってポスカネルは婆さんの姿を消して、本来の姿を現した。


その姿には見覚えがあった。

と言っても、遠い昔子供だった頃に読んだ本の中の話なのだがな。


「ああ、アンタを直視すると石になるんじゃねえのか?」


「この子達が皆起きていればね。普段から半分は寝てるからね。もちろん、無理矢理起こすこともあったけどね。

それからさ、お婆さんの姿をしてたけど、実際若い訳じゃないからね。

数えるのも嫌になるほど生きているから▪▪▪」


ポスカネルが言った『この子達』とは、ポスカネルの頭から生えている無数の蛇の事だ。


俺の知っているコイツの名前は『メドューサ』。


その姿を見たものを石に変えてしまう凶悪な魔物だ。


「とりあえずその子に腕を繋げてやってくれないかい?」


「ポスカネル様▪▪▪」


「チュウヤ、何も死に急ぐ事も無いでしょう▪▪▪

ここには貴方が本当に義理立てするような存在は無いのですから▪▪▪」


「しかし▪▪▪」


「ああ、面倒だ▪▪▪」


俺はそう言って忠弥の切り落とされた両腕を持ち、徐に腕を忠弥の身体に押し付けた。


『シュー』っと白い煙を出しながら、ほんの数秒で忠弥の腕は元通り繋がった。


そもそも海賊退治に乗り出して来たはずなのだがな▪▪▪

風向きが変わってきたな▪▪▪


「こちらへいらしてください、食事にしましょう。」


ポスカネルはそう言って俺を導いた。


「忠弥、貴方もいらっしゃい。」


俺と忠弥は無言でポスカネルの後に続いた。


◇◇◇


「こいつは豪勢だな。」


テーブルの上にはありとあらゆる海鮮が並んでいた。


ただ、残念ながら刺身や寿司は無い。

当たり前の話なのだろうが、これだけ『寿司ネタ』が並ぶと、残念感が際立つ。


「寿司とはあの鮪をヅケにして米に乗せたあれか?」


と忠弥が聞いたのだが、また声に出ていたらしいな。


「そうか、忠弥の生きていた時代はヅケしか無かったのだな?」


「ああ、江戸の『粋』だとかぬかしながら喰う奴をぶちのめしたことがある。『粋』であろうが無かろうがどうでもいいことだ。」


「同感だ▪▪▪」


美味いものは美味い。

それで良いのだ。


「で?メドューサがなんでこんな海の底に潜んでるんだ?」


俺は香しく茹で上げられたカニの足を折り、身を剥き頬張った。


「▪▪▪こりゃうめぇな▪▪▪」


こっちは海老、品のねぇロブスターなんかじゃぁなく、車エビ▪▪▪

いや、これは『天使の海老』、ニューギニアで養殖されていた奴とそっくりだ。


なら生で食えるはず▪▪▪


メドューサに何か聞いたなんてどっか行っちまった。


空間呪で氷を詰めた所を開き、透明度の高い氷を一掴み。

それを握り潰しクラッシュアイスにしてボウルに入れた。


それに皮を剥いた海老を入れて冷やす。


テーブルの上の塩を一摘み振って頬張る。


ねっとりとした甘さが一摘みの塩でこの上なく上品に口のなかを震わす。


うめぇ▪▪▪

ああ、醤油とワサビがあったならなぁ▪▪▪


「お気にめして頂けたようですね。」


メドューサが微笑んで見ていた。


あ、少しがっつきすぎたか?


「いえいえ、どうぞ有るだけ召し上がってくださいね。ここには無尽蔵に海の恵みが有るのですから。」


「ああ、そいつはすまねえな。だがよ、さっきも聞いたけどよ、何でメドューサがこんな所に住み着いてんだ?それから、人間の船を襲って交易の邪魔をしてるのは何でだ?」


「それは誤解だ!」


忠弥が割ってはいるように叫んだ。


「忠弥、少しお静かに▪▪▪」


なんだなぁ、メドューサつったら、頭に蛇を生やした悪の権化的なイメージだが、物腰柔らかいお姫様みてえだな?


「当たり前だ!元々はサスカール王国の第一王女なのだからな!」


メドューサが伏し目がちにうつむき聞いている。


「サスカール王国?聞いたことが無えな?」


「サスカール王国はもう千年以上昔に滅びました▪▪▪我が父、プトレウスを最後の国王として歴史から姿を消したのです▪▪▪

忠弥はその頃に異世界からやって来ていて、サスカールの将軍として父と共に敵軍と戦ってくれた古強者です。」


「なんでぇ、忠弥?そんなに前に流されてきてたのか?」


「ああ、突然こんな世界に落ちてきて、何も分からぬ俺を救ってくださったのがポスカネル姫様だった。

ここに居る魚面は全て元サスカール王国の臣下だったもの達だ。

決して魚を魔力で魔物に変えたわけではない▪▪▪

もっとも、姫様と一緒に皆魚面に変えられてしまったのだがな▪▪▪」


「貴方が言うように、この子達が皆目を覚ますと、誰彼構わず石にしてしまいます。

ですから私は海の底に隠れ住んだのですが▪▪▪」


ポスカネルの言葉に頭の蛇どもが鎌首をもたげた。


ふんっ▪▪▪

有りがちなおとぎ話みてえだな。


「人間達を襲うようなことはしていない▪▪▪

だが、誰かがここには莫大な財宝が沈んでいるなどと広めた事によって人間達がこの海域を荒らすようになったのだ▪▪▪

我々はただここを守っているだけなのだ▪▪▪」


「つまり!悪い魔法使いが居るってぇわけかい?」


「ああ▪▪▪」


「どこのどいつだ?」


「▪▪▪」


「忠弥?」


「それを言うわけにはいかないのだ▪▪▪ポスカネル姫様の呪いが解けなくなる▪▪▪」


ふん▪▪▪

呪いね▪▪▪


「おい、お前▪▪▪」


俺は忠弥の弟子の一人を手まねいた。


「お前さん、この姫様の為に死ねるか?」


「もちろんです!我々の命など、姫様を人間に戻すためなら幾らでも差し出します!」


「そうか▪▪▪」


そう言って俺はその魚面のこめかみに両手の人差し指をズブズブと捩じ込んだ。


「キサマ!何を!」


忠弥か叫ぶ。


「騒ぐな▪▪▪気が散る▪▪▪」


指先に伝わる違和感▪▪▪

呪いをかけたやつの波動▪▪▪


ああ、呪いねぇ▪▪▪

確かに強力な呪で複雑に絡めてるがぁ▪▪▪


ここと、ここをこう切って▪▪▪

こいつを繋ぐ先は▪▪▪


ん?コイツか▪▪▪

ああ、ご丁寧にダミー咬ましてあるな▪▪▪


つまりコイツが本筋だな。


繋ぐ▪▪▪


次はコイツ▪▪▪

で、コイツ▪▪▪

あとは▪▪▪

これとこれ▪▪▪

コイツもだな▪▪▪


終了▪▪▪


指を引き抜いた。


魚面は意識を失って突っ伏した。


「し、死んだのですか?」


ああ、姫さん▪▪▪

んんっ▪▪▪


メドューサが姫さんっつうのは違和感が有るが、まあ、戻せるだろうな。


「も!戻せるのか?」


「ああ、声に出てたか?」


「はっきりと!それで?」


「ほら、そいつを見てみろ。」


俺は解呪した元魚面を指差した。


そう。既に『元』だ。


魚面は人間の容姿を取り戻していた。

もちろん生きている。


「こ、これは▪▪▪」


「あのな、呪いとか言ってもな、呪をかけられたのなら解くことも出きるんだよ。

掛けた錠は鍵があれば外せる。まあ、俺だから出きるのかもしれんがな。」


そう言って葉巻を取り出して火を着けた。


ぶっふぅあぁっ!と派手に煙を吐き出す。


「で?どうする?姫さん?」


「いえ、このままで結構です▪▪▪」


「姫様?!」


「今更人間に戻ったところで、故郷は無く、父も母も居ない▪▪▪

ただ朽ち果てていくだけならば、このまま忠弥達と共に▪▪▪」


「それはつまり自分一人なら早く死にてえが、忠弥達臣下に何も報いる事が出来ねえからそれならこのままで居ようっつう事だろ?」


「姫様!」


図星だったようだな。


「ああ、そいつの呪を解く時に分かったんだがな、お前達に悪さした奴、金色の髑髏面で黒マントの奴じゃねぇか?」


「そ!その通りです!何故それを?」


「一度会ってる、名前は知らねえがたぶんバルブロとか言う魔王候補の手下だな。」


しかしなんだな▪▪▪

俺は誰が魔王になろうが興味はねぇが、こう頻繁にちらつかれると鬱陶しいな▪▪▪


「その金色の髑髏面の他にも、女の魔物が居たが、コイツが滅法強かった▪▪▪」


ん?女の魔物?


「何て言ったかな▪▪▪、ベルギッタとか言ったか▪▪▪」


「ああ、そいつなら二度ほどボコってやったよ。たいしてこと無かったぞ?」


ああ、忠弥が顔を引き攣らせているな▪▪▪


「そ、それは▪▪▪」


「顔半分焼いてやった。あとディートヘルムがフルパワーで拳骨叩き込んでたから顔形変わってるだろうな。」


「無茶苦茶だ▪▪▪」


そんなことはどうでも良いんだ。今はな▪▪▪


「つまりだな?お前らは縄張りを荒らしに来た奴らを排除していただけで、それ以外の悪さはしちゃいないのだな?」


煙をゆったりと燻らせる時間、忠弥達からの返事は無かった。


「多少の海賊行為は有ったようだな▪▪▪

まあ良いさ▪▪▪

さて、お前らの選択肢は二つ。

一つはここで俺にボコられる。

もう一つは髑髏面をボコって汚名返上する。」


「汚名返上といきたいが▪▪▪

奴等は俺達より強い▪▪▪

だからこうなっちまってるわけだからな▪▪▪」


面倒くせぇな▪▪▪


「面倒くせぇが▪▪▪手を貸してやらんこともない▪▪▪」


大きく煙を吐いた。


まあ、それしかねぇだろうな▪▪▪


だが▪▪▪

その前にあっちをどうにかせにゃぁな▪▪▪

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