表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界無頼 魔人ガンゾウ  作者: 一狼
第6章 極北の海で鯨を堪能したい
115/164

◆◆⑧ガンゾウと妖精の加護◆◆

緊急事態宣言により、本業の『飲食業』の出勤日数が減ったため、小説の執筆室(電車)へ入ることが少なくなり、『ガンゾウ』のストックが減ってきました(苦笑)。

そろそろ出勤日数が増え始めたので、底を突く前に書き貯めたいものです。

他にレザークラフトも手掛けているため、家に居ると書けないのですよねぇ▪▪▪

ストーリーはどんどん浮かんできているのですが▪▪▪

お?ああ、じゃあよ▪▪▪


◇◇◇


『あんた達?ちょっと楽しすぎなんじゃないの?』


「仕方無いじゃない?私達飛べないし。」


「フロリネさん、それでも感謝の言葉くらいは▪▪▪」


「お座なりな言葉ならいらないでしょ?でも、ありがとう。クリスタのおかげで死なずに済んだわ。」


『素直じゃないわね。』


「ところでクリスタさん?」


『何よ?』


「気が遠くなるほど食い込んだ爪が痛いのですが▪▪▪」


『男でしょ!我慢しなさい!』


「▪▪▪はい▪▪▪」


◇◇◇


ユルヤナが妖精の大樹に眠る仲間達を起こした。


のだが、その時にひと悶着あった。


起き出した妖精達が、葉巻の煙っつうか香り▪▪▪匂いに卒倒しだした。


良い香りなのにな?


取り合えず一旦外に出された。


助けてやったのにひどい仕打ちだ。


「本当ですねぇご主人様ぁ。」


「いやいや!ウラジミール殿の『あれ』のほうが、さすがにダメでしょう!」


「忠也さん?何の事でしょうか?」


と、すっとぼけるウラジミール▪▪▪


『ゴキブリだよっ!』


ハモった(笑)


なんて漫才を聞いていると、大樹の部屋からユルヤナの他に、妖精族達がぞろぞろ出てきた。


ユルヤナと一緒にいるのは現妖精王の親父殿なのだろうな。


「貴方がルルキーヌを救ってくれたガンゾウ殿か!」


▪▪▪


「い!いや!私はガンゾウ殿の臣下でしかない!」


忠也が慌てて首を振る。


忠也、別にお前で良いぞ?


「では貴方か?」


「なんだ?禿具合で判断すんじゃねぇ!

コイツだよ!」


ヘリオス▪▪▪そりゃぁほぼ自爆だぞ?


「おお!貴方か!」


「誰だって良い、おい、ユルヤナ、約束の物は?」


「言っただろ?これから作らなきゃならないんだ!」


横目で親父さんをチラ見しながらこそこそと▪▪▪


「妖精王?名前なんつった?」


「ヴァイナモです。」


「そうか、俺達はよ、極北で鯨を狩るためにルルキーヌに来たんだがな、お前の倅のせいで足留めを食ってな、更には瘴気の穴埋めまでさせられたんだ?

見返りを約束したんだがな、それが妖精族の作る『ミード』を飲ましてもらうっつう事なんだが▪▪▪

もうストックが無いっつうんだがな?

有るんだろ?」


と言った俺の言葉に、妖精王ヴァイナモは即答した。


「有ります。」


で、皆でユルヤナをチラ見する。


「だがねガンゾウさん、他の酒ならば熟成させれば味が良くなるのだろうがね、ミードだけは、妖精の作るミードだけは作りたてが一番旨いんだ。

そう言う意味では『旨いミード』は無い。」


ほう▪▪▪


なるほど▪▪▪


食い物も酒も、一番旨い状態で飲み食いしたい。


ならばユルヤナの言は、決して嘘ではないと言うことだ。


理解した。


「分かった。ならよ、俺達はこのまま極北の海に向かう。

その帰りにまた寄るよ。

それまでにミードを用意しておいてもらおう。」


「90日はかかるぞ?」


「90日鯨三昧するさ。」


「分かった。最高のミードを作っておこう。」


こうして俺はポスカネル達と合流し、妖精の城を後にした。


◇◇◇


「待ってよ煙の兄ちゃん!」


なんだ?


小一時間程歩を進めたとき、ユルヤナが追いかけてきて呼び止めた。


「父様からのプレゼントだよ!」


「なんだこりゃ?」


それはペンダントだったのだが、トップに付いている珠が陽の当たりかたで虹色に色を変えた。


いや、中の何かが万華鏡よろしく色を変えているんだな。


「『妖精の加護』だよ、これ付けときゃルルキーヌでひどい目には会わないんだ!」


そうかい▪▪▪


「俺には似合わねぇな。クリスタ、やるよ。」


「ほんと?」


ペンダントを受け取ろうとするクリスタをユルヤナが遮った。


「ダメダメ!これはパーティーのリーダーが付けてなきゃ意味が無いんだ!」


▪▪▪面倒くせぇ▪▪▪


「じゃあよ、ポスカネルだな。」


「駄目ですよ、私が隊長なら、ガンゾウさんは『大隊長』ですからね。

私は大隊長の不在のとき預かっているだけですからね。」


ふん、分かったよ▪▪▪


しぶしぶ受け取って着けてみた。


「!」


驚いた。

只の飾りじゃぁねぇ。


妖精達の力が凝縮されている。


エネルギーの塊だ。


▪▪▪


いや、こりゃあこの大陸の力を利用できる『エネルギー増幅装置』みてぇなもんだな。


さすが妖精の大陸っつう事なのか?


この大地自体が力を秘めている。


「地脈」?


あっちに有った『風水』的な物なのだろう。


陰陽師とか、仙人とかが利用する力と理解すれば良いか。


「羽虫▪▪▪」


「ユルヤナだぞ!」


「ああ、コイツが有ったなら親父さんでも瘴気の穴を塞げただろうが?」


そう、それほどのパワーを秘めている。


黒孔で吸いとれるか?

力負けしそうなパワーだな。


「残念だけど妖精族の身体じゃあ、扱いきれないで負けちゃうんだ。逆に力を吸いとられて死んじゃった先祖も居るんだ。」


なるほど▪▪▪


「だが、なんでそんなやべぇヤツを俺に?」


「父様の鑑定眼は絶対に間違わないからな!父様が信用したならその信用は絶対だ!」


「▪▪▪」


「ユルヤナくん、お父様に伝えて。

確かに受け取りましたと。

お父様の眼は本当に確かですねって。」


「おいおい▪▪▪」


「そうですよぉ!ご主人様ならばこの先も皆さんを助けでばぐわじっ!」


もちろんぶっ飛ばした。


「ガンゾウさんよ、照れなさんな。皆そう思うから一緒に居るんだ。」


「そうですよ!僕も大好きです!」


犬、うるせぇ▪▪▪


「まあ、兎に角預かっておこう。

ミード飲むまでな。

じゃあな。」


はあ、だから一人が良いんだ▪▪▪


「でも仲間が居るから食事もお酒もお祭りも分かち合えるのですよ?その方が愉しいじゃないですか?」


はいはい▪▪▪


「この先二日くらいで巨人族の都だ。

巨人族は狩猟も農産も得意な民族だからな、色々美味いものが有るぜ。」


とはイワコフだ。


▪▪▪早く言え▪▪▪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ