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異世界無頼 魔人ガンゾウ  作者: 一狼
第5章 牡蠣は熱々のオリーブオイルをぶっかけて食うに限る
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◆◆⑳ウラジミールとビッグスパイダー◆◆

「ビィッグ▪スパァィダァ、ビィッグ▪スパァィダァ!僕らのぉビィッグ▪スパイダァ!

それ進めぇ!やれ進めぇ!敵を蹴散らぁしぃ、踏み潰せぇ!

ビッグ▪スパァィダァ!(繰り返し)」


ご機嫌だな。


いやほんと、ウラジミールの突発的な能力の開花は俺にも予測がつかねぇ。


与えたのは『分析』『回復』『再生』の三つだ。


それを組み合わせたり良いとこを繋いだりして新しい能力を作り出している。


どこまで使えるようになるのか少し期待する。

もちろん時間潰しのためにな。


「さあ皆さん!私に着いてきてくださいっ!

私が皆さんを導いて差し上げますぅ!」


そう言ってウラジミールは大蜘蛛を前進させたが▪▪▪


「ちょっとウラジミールさん調子にのってませんか?」


とはタウリだ。


「そうですね。助けられてますから非難したくはないのですが、何様のつもりですかね?」


と、ディートヘルム。


「もともとああいう鼻持ちなら無いヤツなのよ!ゴブリンっ鼻は!」


フロリネだな。


「流石に私もついていけませんね。」


これは忠也。


「一度絞めてやるか?」


おいおいヘリオス?


「でもやっぱり凄いですよ?ねぇ?」


ポスカネル▪▪▪

俺に同意を求めるな。


「じゃああとはウラジミールに任せて俺らはアックリスタに戻って飯でも食うか?」


「賛成っ!」


ハモった。


「ずびばぜんんんんんんんっ!ぢょうじにのっでじばいばじだぁ▪▪▪」


だからよ、鼻水が汚ねえって▪▪▪


「おい?ウラジミール?」


「ばい、ペリボズざん▪▪▪」


「誰がペリボズだ?いや、そんなことはどうでも良いが▪▪▪

あの大蜘蛛は?

運転しなくても平気か?」


「いいええエェ▪▪▪」


「▪▪▪?」


「運転しなければ暴走いたしますよぉ。当たり前じゃないですかぁ?」


「だからこっちに向かってきたのか?」


「あ▪▪▪」


ドカドカドカドカ▪▪▪▪

ガズガズガズガズ▪▪▪


猛烈な土煙を上げながら、大蜘蛛はポスカネル達に攻撃を仕掛けてきた。


俺はサッと素早くその場を離れた。

任せろって言ったんだからな?

責任もてよな?


ほれほれ、やって来たぞ?


ああ、ディートヘルム?

踏み潰されたな。

まあ、甲羅を発動してたから無事だろう。


おお、ヘリオスが前足に弾き飛ばされたな。


おっ!タウリ!もう少し!行け!


あ▪▪▪


頭の上に駆け上ろうとして叩き落とされたな。


おっ?

大蜘蛛の動きが止まった?


おお!ディートヘルム!

甲羅の威力は絶大か?


踏み潰されるどころか、大蜘蛛の後ろ足抱えて止めやがった。


やっぱり怪物化してるな。


おお!叩き落とされたタウリ、見事着地して間髪要れずにまた駆け上った!


何処をやる?


目か?

だが蜘蛛は複眼だ。

たくさんあるぞ?


つうか、そこまで行ったら操縦席だろ?


「ひゃっほうっ!俺に任せろっ!」


ヘリオス?

腰いわすなよ?


「ダァァァッ!」


言わんこっちゃない。


お?


フロリネが矢の乱れ射ち、だが如何せん威力がな▪▪▪


だが刺さるな?


「それはでございますねぇ、先程大蜘蛛を弄ったときに頭の周辺だけ皮膚を柔らかくしてたのでそこに届くと刺さるのでございますぅ!」


「なんでここに居る?」


「とりあえず皆さん頑張ってますので、治癒が必要になったら行きますですぅ。」


「▪▪▪いや、今すぐ行け。」


そう言って頭を掴んで大蜘蛛に向かって投げつけた。


◇◇◇


ワサワサと足の踏み場もない程に群れていた蜘蛛たちが、サァァッと左右に移動して真ん中に道が出来た。


何も聞こえなかったがな?

どうやって伝わった?


気配?


いや、後ろから徐々に開いたのじゃない。


見事に揃った統制がとれた動きだった。


何か有るな▪▪▪


念話?


それこそ俺に聞こえない訳がない。


「ココココココココ▪▪▪」


「はん、なんだなんだ?どちらのお公家様がお出ましだ?」


大蜘蛛の頭上にキラキラ光るものが見えた。


糸か。


途端に大蜘蛛の動きが止まり、明らかに意思を持って頭上のタウリと後ろ足のディートヘルムをはね除けた。


古風な輿に乗っていた蜘蛛の女王が、『スッ』と宙を滑るように大蜘蛛の操縦席に収まった。


「ココココココココ▪▪▪

この様な無粋な物は好まぬのだが、まだ使えそうではあるからの。

お前たちのような下賎を相手するには丁度良かろう?」


言いたい放題だな。


「化け物に下賎呼ばわりされる筋合いは無いっ!」


「ば!化け物とはっ!」


「ふん!化け物でも上等だよ!蛙の餌!」


「お、おのれこのイヌコロが!」


◇◇◇


「ヘリオスさん、ディートヘルムさん。」


「おう。」


「はい、隊長。」


「隊長は止めてください。

ではなくて、タウリ君が引き付けている間に私を大蜘蛛の背に運んでください。」


「どうする気だい?」


「石化を試します。」


「蛇に睨まれた蛙じゃぁねえが、蜘蛛にも効果有るのかね?」


「わかりませんが、やってみます。

もし効果が無くても、多少の隙は出来るでしょうから、そこをお任せします。

忠也はタウリ君を援護してください。

ウラジミールさん?」


「ばい▪▪▪」


「潰れているところごめんなさい、何かあったら回復系お願いします。」


「ばい▪▪▪」


「私は?」


「はい、フロリネさんは私と来てください。

ギリギリまで見つかりたくないので幻術結界をお願いします。」


「わかったわ。」


ポスカネルはチラリとガンゾウを見た。


ふん、わかったよ。

うまく行かなかったら動いてやるよ。


葉巻を盛大に噴かしながら念話を飛ばした。


「さあ!皆さん行きましょう!」


ああ、頑張れ。

お読みいただきありがとうございます。

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