表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛別離苦  作者: 安曇 莉
5/5

3.本当に速いんだね

 更衣室でジャージに着替えてグラウンドに向かう。今日はリレーの練習の日だ。

「飯田さん」

 振り返るとサッカーのユニフォームを着た男子生徒がいる。同じクラスでリレーに選ばれたあいつだ。たしか。

「えっと、宮原君、だっけ」

「そう。おぼえてたんだ」

「そっちこそ。サッカー部なの?」

「ああ、うん」

「今から部活?よく練習に来ようと思ったね」

「うちのチームの3年の代表がキャプテンなもんで」

「なるほど」

「それに、練習っていっても顔合わせみたいなものだからこういうのってすぐ終わる」

「慣れてるね」

「よくさせられてたし。そっちは初めて?早いらしいじゃん」

「わたし、そんな目立ちたいタイプじゃないし。中学の時のリレーってもっと人気あったから」

「たしかにそうだ。まさか立候補ゼロとはね。あれは驚いた」

「だよね」

「おーい、拓海」

 走ってくる人が見えた。

「あ、佐々木キャプテン。こんちは」

 この人がさっきの。3年の代表ね。

「そっちが1年の女子?かわいい子選んだねぇ」

「なんでそんな俺が選んだみたいな言い方するんすか」

「いや、見たままをいっただけだよ? 名前は」

「飯田あかりです」

「押しつけられたかんじ?」

「まあ」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ