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愛別離苦  作者: 安曇 莉
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プロローグ 秋side

 僕には好きな人がいた。いや、その人のことは今も好きだ。同じ中学で3年のときに同じクラスになった人。初めは別の子を好きになって告白してフラれた。これが四月。そのあとフラれた子の親友のその人をいつの間にか好きになった。親友ちゃんは違う高校で僕は最近あっていないがその人は今でも時々会っているらしい。

 今時にしては珍しくというか髪の毛は短く、身長はまあまあ。女子としては高い方だが、背が高めの僕にとってはちょうどいい高さ。声は大きすぎずはっきり通る。顔は普通に整っていて、本人は自覚していないんだろうけど学年中にファンがいる。お近づきになりたいと。

 かくいう僕も何度か紹介してくれといわれた。実際僕は高校に入ってからもちょくちょく話しこむことがあるし仲はいい。だけど誰がそんなライバル増やす真似をするかって言うんだ。まあ、紹介したところで成功するとはみじんも思っていないが。

 卒業する前に好きだと何度か言ったことがある。冗談のように微笑まれた。恋多き人だねぇ、と。

 まあ、言わんとすることはわかる。でも割と本気だった。これはフラれたに入るのかと一人で悶々とした。


 高校に入ってしばらくして、彼女が出来た。背が低く髪の毛は長く女の子ってかんじの。報告した時、まさかできるとは思わなかったよーと笑われて何とも言えない気持ちになった。

 告白されたのだ。好きですと。付き合ってくださいと。

 僕は青春に負けた。彼女がいる高校生活に負けた。

 そして今、少しだけ後悔をしている。だってまだ、僕は好きな人がいる。彼女よりも、好きなのだ。そう思うと彼女にも少しずつ不満がわいてくることがある。

 そんなことを考えていると廊下を折れてくるのが見えた。目があったが無反応。いつも通りの対応だ。

 すれ違う前に声をかける。いつもどおり、ちょっとおどけた声で。

「あっ、あかりさん。こんにちは」

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