2.突然のバトル?
目を覚ますとそこは夢や希望に満ちた異世界だった!
なんて物語よくあるけどそんなにうまくいかないよね。
俺はいつもと違うベットの硬さに違和感があり、目を覚ました。
そしてその違和感の正体はすぐにわかった。
・・・土の地面?なんで?
そして俺の隣には、見知らぬなんの皮でできているのかわからないリュックサックが置かれていた。中を覗くと何も入っていない。というか何故かカバンの中は真っ暗だった。
「何がどうなったんだよ・・・」
そうして初めて顔を上げたおれのめのまえにいたのは!
「ゴブリンやん」
しかも10匹くらいに囲まれていた。
そこで俺はここが夢の世界だと気付いた。こんなことはありえない。自分にそう言い聞かせた。
そうじゃないと今まさに棍棒を持ち戦闘態勢に入っているボスらしきゴブリンに襲われて死んでしまう。
「はっはっはー。くるがいい!夢の中なら俺は無敵なはずッッッ!?」
言い終わる前に鋭い痛みが走った。ボスゴブリンに棍棒で腕もろとも横腹を殴りつけられたのだ。
「いっっっってーーーー!!!!」
腕が変な方向に曲がっている。これは夢じゃないのか?夢じゃないなら俺はこのまま死ぬのか?
いやだ!死にたくない!
後ろを向きボスゴブリンから逃げるように走った。しかし、後ろにもゴブリンがいることに気づいた。しかしもう遅い。
今度はミニゴブリンに棍棒を足に叩きつけられた。骨は折れていないと思うが、もう走ることはできなくなった。その場で倒れて、地面に背を向けゴブリンの姿を見る。
もうここまでか・・・。
その時
目の前の俺の足に棍棒を叩きつけたゴブリンが真っ二つになった。
え?なに?
俺がパニックになっている中次々と俺を囲んでいたゴブリンたちが倒されていく。そして残っているのがボスゴブリンだけになって、仲間が突然死んでしまった驚きで逃げて行ってしまった。
そして改めて周りを見回すとそこには鎧を身にまとった兵士らしき人達がいた。
「君、なんでこんな森中で一人でいたんだい!この森は危険なモンスターが出ると誰にもおしえてもらわなかったのかい?」
そういいながらゴブリンを真っ二つにした兵士さんがおれにある液体を飲ましてくれる。
すると折れていた腕が元の形に戻り、痛めていた横腹や足の痛みが引いていく。
「この飲み物はなんですか?」
「ポーションだよ。お金はとらないから安心して」
そっかーよかったー。いろいろとわけがわからないことがあるがとりあえずその事を聞くのは後にして、
精神的に疲れて動けなくなってしまったおれは近くの村まで運ばれることとなったのだった。