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冬
寒い空気が 肌を凍らせて
心まで凍らせていってしまう
何で泣いていたか なんて本当に些細なことで
いつのまにか 凍った心とかすほうが大変
いつもどこかに 憂いを抱いて
いつもどこかに 悲しみ抱いて
悲劇のヒロインを演じていたい
だって私が一番 しんどいと思っていたほうが
心が楽になれるから 一番の近道になる
どんな日々も みんなこなして
どんな苦しみも みんなこえて
そんなこと知りたくもない
私はただ自分が可愛かった
成長を見たいといわれても わたしは成長をしているとは思えない
出来ないことだらけの世の中で 出来るやつの言葉なんてききたくない
日々をただ生きることにも 気力も体力も必要なの
出来ないことに目を向けて それでも自分が出来ないことを認めたくない
息をすることすら つらくて
言葉にならない感情にゆさぶらていた
ほんとうに この日々を 私は息をしていいの
どうして私はここに居るの
すべて否定してしまいたい
泣いて 笑って 悲しんで
生きていくことすら 悲観して
出来ない自分に酔いしれて 生きて生きていく日々