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残照
どこかで寂しい 自分を否定してた
何かが間違いで あってほしいと祈ってた
時は残酷に進み 愛したときを流してゆく
今が永久に続くのなら どうして消え行くものがあるの
泣いてしまえたら 涙とともに
記憶も流れてゆくのだろうか
どうして今日も 心に晴れ間は来ない
毎日の中で 繰り返される思い出の数を数えた
何気ないほどささやかにあふれる トクベツじゃないこと
朝にトイレを喧嘩して かけっこみたいになってたこと
ご飯に嫌いなものが出て こっそり残して怒られたこと
一つ一つは些細で でも朝のトイレのときに独占できることが悲しい
毎日毎日心の中に あふれる思い出 もてあましている