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第15章
「ルーク、ストラ・・・」
ブラストが苦しそうに二人の名を呼んだ。
「待ってろブラスト、今助ける!」
そう言ってルークは胸元から光輝く
水晶を取り出した。
水晶から光が伸び、ブラストの身体を
包む。
「今だストラ!」
ルークの言葉に頷くとストラは
ネクロノミコンから伸びた妖しい光を
聖剣エクスカリバーで切り払った。
「ルーク、ストラ・・・」
ブラストの口から二人の名が呼ばれる。
「大丈夫かブラスト」
ルークはそう言ってブラストの肩に
手を置いた。
ストラはブラストの様子を見て
軍を後退させた。
「クッ、俺とした事が・・・」
ブラストも腰に手をあて軍を後退させる。
夜明けには両軍距離を開かせていた。
「魔導国家は解散だな。」
ブラストが自嘲気味に笑う。
その言葉に二人は頷く。
「これからどうする?」
ストラがルークに尋ねる。
「とりあえずメシ!」