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第90話 石弾と石槍

 主人公は、今度は昇華の宝玉により土魔法を中級から上級に強化しました。

 これで、更に戦いやすく、負けにくくなったのでしょうか。

 昇華の宝玉を使い中級から上級になった土魔法の能力だけど。


 石槍は、石弾より何倍も大きかった。


 ノーマルの石槍は、本当に太めの槍の形をしていたし。


 だけど、残念ながら誘導が出来なかった。


 グレードが19なのが20になれば誘導可能になるそうなんだけど。


 土魔法も格納箱程ではないけど使い続けている力だから、そう遠くないうちにグレードが1上がり誘導できるようになる気はするが。


 ちなみに、石槍と石弾の違いだけど。


 石弾だって上級魔力操作を持っている俺なら石槍状に出来る。


 なら、石弾が強化された形の石槍ではなく他の種類の土魔法の方が……。


 その事が不満になり、対話モードにして土魔法に聞いたんだけど。


 まず前提として、イメージによる変更も限界はある。


 限界は、魔力操作スキル・当該魔法スキルのランクや本人の才能等によって変わるらしいのだけど。


 基本から大きく変えるのは大変だから、基本が強い魔法と言うのは強い、と言う事らしい。


 また、石弾は基本MP1の魔法。


 これを石槍並みの弾にかえるとMPが4~16とか必要。


 なのに、MP4で使えるんだって。


 使用するMPの効率化なのか世界の理による補助又は世界の理の利用なのか。


 ちなみに、石弾を石槍並みにする為のMPに幅が有るのも、魔力操作スキルの有無やそのランク。


 他にも、当該魔法スキルのランクや本人の才能の有無でも変動するのは、イメージによる魔法の変更の度合いと同じらしい。


 ちなみに、上級魔力操作を持っている上に、スキル覚醒時に中級で取得した事を考えると土魔法に才能も有りそうな俺の場合は、現状MP10必要だって。


 となると、消費MPが4になる石槍を使うしかない、と言えればいいんだけど。


 石槍を多弾頭化してマルチロックオン及び自動追尾にするには、土魔法を特級にした上にグレードを上げなければならない。


 その為に必要な昇華の宝玉は3個と言う計算になったから、当分は無理そう。


 となると、消費MPが10でも石弾を使う事が多くなるだろうし、微妙なんだよな。


 事前に、強化する魔法について、もっと調べて考えておくべきだったのか。


 付随情報として、魔力操作スキルのランクを上げるとイメージによる魔法の変化に必要なMPが減ると分かったので、それは良かったんだけど。


 と言う事は、魔力操作スキルのランクもあげないと。


 ……、やる事が増えている気がするが、まあ、強化に終わりはないんだろうな。


 百能の方のスキルも含めると、多分キリがない。



 強くなる為の長い道のりにゲンナリしながら、次の魔素だまりへと向かう。


 居たのは、進化したのか進化種として生まれたのかは不明の、強くなったオーガのハイオーガだ。


 オーガよりは小さくなったが、それでも人の1.5倍程度は大きい。


 後は、動きは早くなり、頭も良くなっている筈。


 石弾を16発発生させ、マルチロックオンで、頭と足に狙いをつけて同時に打ち込む。


 すると持っている金棒を「ボォォォォ」とバトンの様に振りまわし、頭を狙った石弾は撃ち落とされた。


 大したスピードだけど、足には命中。


 負傷し跪いている。


 金棒をあのスピードで振りまわせるなら回避すれば避けられたのでは。


 まあ、俺にとってはありがたいんだけど、あまり頭は良くなっていないのかも。


 もう一度石弾を8発、距離を置いて発生させ、距離や角度をかえる事で、金棒の一振りでは全てを撃ち落とせなくして打ち込む。


 それでも、4発を撃ち落としたが残り4発を頭に受け、戦利品となった。


 奴の持っていた金棒を確認すると、鉄ミスリルの棍棒との名称。


 まあ、唯の鋼鉄では、あのスピードで振りまわし物を叩いたのでは強度が足りないか。


 と言う事は、このクラス以上の魔物の持つ武器は、希少金属も含まれているって事になるのだろう。


 と言う事は、こういった武器も集めた方が良さそうかな。


 また、ここでも湧く魔物を確かめる事にし、その発生を待つ間に薬草採取をする事に。


 次は、ジャイアント。


 巨人が湧いた。


 鬼族のオーガと似ているが、巨人族と言う別の種族らしい。


 角もないし、オーガより大きいのか。


 持って生まれて来る武器が木の巨大な棍棒と言うのは同じ様だけど。


 魔素が集まり始め魔物が発生すると感知すると同時に火弾6発を発生させ、魔物発生と同時にて鑑定し、その直後に火弾を撃ち込んで何もさせずに倒してしまったので、強さは良く分からなかった。


 しかし、魔石はCランクなのでオーガと変わらないのかな。


 王都にでも行った時にでも、魔物図鑑を買うか。


 冒険者ギルドにも置いてあるんだけど、汚いし、Dランク位までしか載っていないし。


 そして、次湧いたのがローパー。


 木の魔物なんだけど、太めのバオバブの木の上に巨大な口があり、木の根元から鞭の様な蔓が数十本生えていて、その蔓が動き獲物を捕まえ、口に持って行って獲物を食べると言う魔物と言えば良いのだろうか。


 それとも、地上の硬いイソギンチャクって言った方が良いのかな。


 そのイソギンチャクの様な柔軟なイメージもあったが、この世界のローバーは基本的に木で、蔓が柔軟に動き、足代わりの根で、ゆっくりだけど移動できる魔物との事。


 木を切る作業を手伝っている時に、木や蔓と間違えると危険と言う事で母から教わった情報はそんな処か。


 発生すると同時に、6発火弾を撃ち込んだのだが、その蔓によって防がれてしまった。


 ならばと、石槍を巨大化させ、斧の様な刃にして根元の方に打ち込むと蔓では防ぎきれず、「ドゥ」と音を立てて木の幹に刺さった。


 直ぐに石槍を消滅させ、次を撃ち込みを繰り返すと、6発目で戦利品に。


 ローパーの材木だけでなく、ローパーの蔓も戦利品になるんだ。


 まあ、丈夫な食物繊維だろうな。


 そんな事も確認しながら、次の魔素だまりへと向かう事にした。

 主人公は、順調に魔素だまり巡りを続けている様です。

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