第89話 次の強化は
主人公は、強めの魔物に勝ちました。
それで得るモノは。
ファイアーホーンライオンとの戦いに苦戦しながらも勝つと、魔素が集まって宝箱が発生してくれた。
またも、鍵は掛けられていないし罠は無いらしいので開けると ミスリル貨4枚、大銀貨40枚、銀貨100枚。上級エリクサー(優)3個。昇華の宝玉2個、蘇生の宝玉。ミスリルのインゴット7個、ミスリルの大剣(名匠:硬質化、軽量化)、ミスリルの斧(名匠:硬質化、高耐久化)、ファイアーホーンライオンの魔石B、ファイアーホーンライオンの毛皮が手に入る。
探索スキルで感じた気配等から適当に魔物の名前を推測したのだけど、ファイアーホーンライオンって名称で正解だったか。
と言うか、あれでBランクの魔物なんだ。
同じBランクでもさっきのキラーホーンライオンに比べて強いんだけど。
ああ。B+とかB-とかって評価もあったか。
強さに幅があるとなると、同じBランクでも宝箱の発生確率も違う可能性が高いのか。
Bランクだと、昔都市の中と言う魔素の薄い場所へと魔物を運び込み行った魔物討伐ショーに基づくデータによると1万回に1回発生らしいが、周りの魔素の濃さにも影響されるだけでなく、魔物の強さと言うか内包する魔力の多さとかで、当然変わるんだろうな。
はあ。
強いBランクと戦った方が、宝箱は出やすいって事になるんだけど、一歩間違えれば俺が死んで終わりになるんだよな。
あ。
そう言えば、昇華の宝玉が更に2個手に入ったんだから、一個戦闘力を上げるのに使えるか。
そんな事を考えながら、薬草類の採取を続ける。
まあ、この場所の薬草類は半分以上燃えてしまったけどね。
次に湧いたビックポイズンスパイダーと、キラーファングスネイクを強化風弾で倒す。
さて、移動だけど。
何のスキルを昇華の宝玉で強化するか決めて強化した力のテストをしながら移動し、次の戦いと言う方が良い気がする。
では、何にするかだけど。
候補は、火魔法、土魔法、風魔法、瞬動か。
火魔法は中級から上級になり火弾のマルチロックオンと自動追尾が可能になる上に、火嵐と言う広域攻撃魔法が使える様になる。
しかし、広域攻撃魔法は雑魚退治に使えるが、強い敵にあまり効果は無さそうと言うのはファイアーホーンライオンからの広域攻撃魔法を自分が防いで確かめてしまったか。
土魔法に昇華の宝玉を使った場合はランクが中級から上級になり、同じく石弾のマルチロックと自動追尾が可能となる。
後は、『土の壁』と言う防御魔法が使える様になり、これは城壁作成とか家の壁とか造るのに利用できる。
また、上級になり石槍と言う石弾のワンランク上の攻撃魔法が使える様になるが、ランク及びグレード不足で誘導までしか出来ず、複数同時発生は特級にならないと出来ない。
だから、微妙ではあるが、石弾がマルチロック及び自動追尾になるのは大きいか。
風魔法に昇華の宝玉を使った場合は、上級から特級になり、竜巻と言う魔法が使える様になる。
だが、威力がそれ程でも無さそうなのが風魔法の属性か。
後は、風探知が強化され空気の振動を細かく読み取れるようになり、ある程度の距離までならターゲットにした相手の会話の内容を読み取れるようになるらしい。
まあ、俺は秘密工作員とかでは無いから、微妙な能力だけど。
後は、瞬動か。
一度に1メートル超高速移動が4メートルになるのは結構大きいと思う。
厄介だったファイアーホーンライオンに止めを刺しに行った時にも使った力だから、強化したいけど。
でも、4メートルだ。
接近しているタイミングで使うと大きい効果があるけど、それなりに離れていると見失う程の距離は移動できない。
まあ、障害物を使い視線を切ると言う手はある。
でも、長距離から倒すのが楽だし危険は少ない。
ここは、長距離攻撃手段を強化できる魔法にしよう。
格納箱に入れたばかりの昇華の宝玉を貴重品袋から取り出し、使用と念じる。
百能スロットの方に装備してある土魔法に使用。
これで、中級から上級に
しかも、グレードは19と、それなりになったし。
と、土魔法を試しながら次の魔素だまりへと移動を開始した。
主人公は順調に宝箱から昇華の宝玉を得ているので、今日得た昇華の宝玉で更に戦闘力をあげるようです。




