表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

82/170

第82話 冒険者ギルドでの大量売却

 主人公は、魔素だまり巡りをして宝箱を入手しようと行動しました。

 その目論見は成功したので。

 魔素巡りをして宝箱を2個手に入れられた。


 他にもウッドゴーレムの核とかも手に入れられたし。


 でも、無事に家に帰るまでが狩りだ、と警戒しながら戻ったお陰か領都へと無事に帰りつき、戦利品を売りに冒険者ギルドへ。


 何時もの通りマリレーヌさんと裏の買取カウンターへ向かいながら、別の事も聞いてみる事に。


 「マリレーヌさん。ちゃんとした奴隷商の紹介って出来ます?」


 「えっ。奴隷をもう買えるの?」


 「今日、それなりに戦利品を得ましたし奴隷の状態によっては、という処ですね」


 「そう言う事なんだ。

  え~と、奴隷商人って、国か領主の認可が無いと出来ないって知っている?」


 「はい。そのくらいは」


 「で、ここの領主の傘下の奴隷商については、あまりいい話を聞かないわ」


 「はあ。無理やり奴隷にして、戦力にしようとかしてそうですね」


 「思っても、それは言わない方が良いわ」


 「すみません」


 「次から気を付けて。で、冒険者ギルドも王国から認可を受けた奴隷商を傘下に持っているの」


 「そうなんですか?」


 「酷いと思うかもしれないけど、冒険者達が最悪奴隷になる場合に、選択できる場所を造るって冒険者ギルドの偉い人達が考えたそうよ。

  でも、当然横やりとかもあって、規模が小さいの」


 「はあ」


 こんな国、滅びれば良いのに、と思ったけど、注意されたばかりなので黙っておく。


 「その系統の奴隷商なら、この都市にも一軒あるから、それは紹介できるわ」


 「それでお願いします」


 「あまり、良い状態の奴隷は居ないそうよ。

  仲間を守る為の仕組みだから、奴隷になった人も良い人に早めに引き取られるらしいし。

  長く奴隷商に居ると、他の奴隷商からの買いがある事もあるらしいから」


 「なるほど。まあ行ってみますよ」


 「そう。南東の歓楽街の3番通りに、バルダー商会と言うのがあるから」


 「そうですか。では、今日の戦利品です」


 そう言って、カウンターの上にビックボアの肉12個、ホーンラビットの皮30枚、ホーンチキンの肉12個、ホーンチキンの卵5個、ビックピッグの肉12個、ビックブルの肉12個,ビックカウの肉12個、ビックカウの牛乳袋3を置く。


 と言うか置き切れない感じだけどね。


 多分、ソロの冒険者としては常識はずれに多いよな。


 今日移動中にログをざっと確認したら、今日だけで肉が取れる系の魔物を100匹程度、それ以外は数百たおしているんだよな。


 格納箱スキルのグレードが上がっていなければ格納できない量だと言うか、格納できるから狩ったんだけど、売らなければ格納箱が一杯になるし、捨てるのももったいないし、別の処に売るのは、なんとなく情報漏れが怖いと言う。


 と言う事で、格納箱の空き容量確保のために売る肉は大き目を優先したから、余計この買取り依頼が常識外になった気がするので、マリレーヌさんには少し申し訳ないかな。


 後、薬草類も売ろうと思ったのだけど、今日は傷薬草が421単位、毒消し草が432単位、魔力草が31単位、万能草が12単位、毒草332単位しか取れなかった。


 どうも、今日行った魔素だまりで程度は魔素が薄く魔力草や万能草はあまり育たない様だ。


 だから、傷薬草と解毒草をDからEランク程度の魔素だまり1つでとれた量から少し減らして、と傷薬草を12、毒消し草を14を買取カウンターへ。

 

 「何よ。この量……」


 「昨日、格納箱のグレードが上がって容量が増えたのと、今日はDランクとEランクの魔物が湧く魔素だまりに行って延々そこに湧く魔物を狩って来たんですよ」


 そう、嘘と本当を織り交ぜて言ってみた。


 「魔素だまりなんて、数名~数十名のパーティで行くべき所よ。

  しかも、この1~2年、魔素だまりに狩りに行ける冒険者が減って、魔物が強くなっているかもしれないのに」


 そっか。1~2年であんな感じなんだ。


 まあ、それ程強くはなっていなかったけど、宝箱の発生率は上がっている感じなんだよな。


 正直、俺がそう思ったと言うだけで、キチンとデータを取ったわけじゃないから微妙なんだけど。


 そんな事も考えつつ、マリレーヌさんへの言い訳をしておく。

 

 「いや。だから、弱めの魔物の居る方へ」


 「……、感知系の力を持っているんだね」


 「内緒ですが」


 「……、貴方は急いでここから移動した方が良いわ」


 「数日中には移動するつもりですけど」


 「そうね。急いだほうが良いわ」


 話術スキルは、彼女は俺に害意を持っていないと、心配していると伝えてきたので、言わなくても良い事まで言ったかもしれない。


 まあ、冒険者ギルド傘下の奴隷商と言う話だし、奴隷を買うお金を持っている風に思わせる為には、しょうがない部分もあったんだけど。


 でも、冒険者ギルドに居る人達の内、彼女以外が信用できないのなら、これでも不味いのかな。


 まあ、情報を漏らした人達は粛正されたと言う話ではあるんだけど。


 「……、231万1千GAZUよ」と、疲れ切った感じで言って来るマリレーヌさん。


 う~ん。


 一度の買取で2311万円相当だからな。


 やっぱり、ちょっと量が多すぎて申し訳なかったかな。


 でも、『薬草持って来い』とか都合のいい貢君扱いした、意趣返しではあるんだけど。

 主人公は、大量に戦利品を売る等した為にマドリーンさんにまで早めに領都を出た方が良いと言われてしまいました。

 でも、領都から出る前に奴隷商にも行っておきたい。

 なので、大量に戦利品を売却して奴隷を購入出来るだけのお金を手に入れた事にしたと言う側面もあるのですが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ