表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/170

第6話 転生者を選ぶ基準

 神らしき存在から、色々と説明を受けています。

 「まあ、神や世界に関する話はここまでにして、次の話に行くと君は転生者だ」


 そう神様に告げられたけど、何故転生者が必要なんだろう。


 そう考えたのが読み取られ、また説明が始まる。


 「この世界に転生者が居るのには複数の理由がある。

  君が居た前の世界は、僕の管理する世界の一つでね。

  知っての通り人間だけの世界。

  まあ、他の生物はいたけどね」


 そう呟いた後、一応俺の様子を確認している感じで、更に説明が続くようだ。


 「そこから上がってくる信仰心等の人の思いに影響を受けた生命力や魂の力と言ったエネルギーは、僕たち人の神達が占有している。

  だけど、その世界を創った神にしか、そのエネルギーは渡されないんだ」


 「人の神達で共有すれば良いでしょ」


 「僕たちは、創造主様に作られた存在。そして、僕たちでは世界は作れない」


 「えっ? さっき世界を創った神って言っていましたよね」


 「正確には、世界を設計しそれを創造主様に認めてもらい、創造主様の力を借りて世界を創るんだ。

  その時に、その世界から我々へと力の流れる道が造られるから、基本的にはその時に係わった神にだけ力が渡る理になっているんだ。

  だから、後から生まれた神は、別の世界を創るのに参画し、そこから力を得るしかない。

  まあ、他の神から力の流れる道を相続したと言った例外を除きだけど」


 神が世界から力を得る理について、少しは分かったけど、でも、それが俺に何故かかわるんだろう。


 ああ。今俺の居る世界も、人を絶滅させるわけにはいかない、と言う話だったのか。


 「そう言う事。

  それで、さっきも言ったけど転生者がこの世界に居る理由だけど、複数ある。

  まずは、優秀な人材、適正な人材を自分達の世界から送り込めるから」


 優秀で適性のある人材?


 「人によってレベルアップによるステータスの伸びが違う事は知っているよね。

  あの辺は、その人の根源である魂が持つ力に影響される。

  その魂の力は、君も強いんだ」


 確かにステータスやステータスの伸びは他の人より良かった気はするけど、スキルが得られなかったから、何の救いにもならなかったけどな。


 「確かに、レベル14程度ならそれ程差は無いけど、レベル100とかまで行くと、それなりに違うから。

  それに、君は前世だと一度も死なない様にゲームとかクリアしていたでしょ。

  しかも、ゲーム内での殺人も、一度もしていないし」


 ああ。確かそうだったな。


 ゲーム内の死だとしても、避けていた。


 「そのくらい、慎重でないと生き残れないんだ。

  この世界だと。

  当然、仲間である人を殺しまくる様な人材も必要ないしね」


 ……。ゲームを慎重にしていたから、ゲーム内であるとはいえ人殺しを嫌っていたから、こんな世界に来ることになったんだ。

 ゲームを慎重にしていたから、PK(他のプレイヤーキャラの殺害)をしていなかったから、主人公が選ばれたようです。

 理にかなっているのかな?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ