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第59話 冒険者ギルドでの買取

 主人公は、久しぶりの狩りを終えて都市に無事戻りました。

 となると、戦利品を売ってお金にしたいのですが。

 今日は、困難な戦闘をクリアし、何とか都市に戻って来れた。


 しんどかった分、色々と得られたので、ホッとしている部分もあるし、戦利品を売ってお金に出来そうだなと言う期待もある。


 そんな調子で都市の近くに戻ってきたが、都市に入る処で、戦闘の為に装備していた下級風魔法、下級魔力魔法、中級物理耐性、下級盾技、下級罠解除、下級斧技、下級強打スキルをスキルスロットの装備待機枠に移動させる。


 まあ、もう必要ない作業かもしれないけど、力を弱く見せる作業はしておいた方が良いだろう。


 冒険者ギルドに向かうと、少し遅い時間になったのか、人は多少減っている。


 マリレーヌさんが居ないので、依頼とかを見ていると、マリレーヌさんが受付に帰って来た。


 他の受付嬢と一緒に裏から戻って来たところを見ると、買取りの監督にいっていたようだ。


 と言うか、全ての買取を全部監督していたら大変だろう。


 そう思いつつ、マリレーヌさんの受付に行きバッグからホーンラビットの毛皮を出してこれらの買取をとお願いし、裏の買取カウンターまでと言われて二人で裏に向かう。


 その移動中に「全ての買取に関わっていたら、仕事凄く大変なんじゃないですか」と聞いてみた処。


 「ええ。だから担当冒険者は少ないよ。

  それに、GとかFランクの安い買取りなら表の受付でやっているわ。

  まあ、私ともう一人がお金と戦利品の管理はしているけど」


 「あれ。じゃあ。ホーンラビットの毛皮程度で裏に行くのって不味くないんですか?」


 「いえ。ホーンラビットの毛皮はそれなりに高いから、それなりに数がある場合は裏まで行くから大丈夫よ」


 なるほどね~と思っていると裏の買取カウンターへ到着。


 「それで、今日は何?」


 そう聞いて来たので、用意してあった、保存処理済みの傷薬草を8単位分、解毒草4単位分をまず出す。


 「ちょっと待って。どうしたの、これ?」とマドリーンさんが驚きながら聞いて来る。


 でも、俺はその理由が分からないので「えっ。今日は西の森へ行って狩りと採取をしてきたので」と、一応恐縮しながら言うと。


 「ひょっとして……。

  ローブで顔を隠して、1人で森の奥に行っている人が居たって、心配していた冒険者が居たけど、奥に行った冒険者って貴方の事?」


 誤魔化そうかと思ったけど、多分無理だなと「ああ。多分そうなのかな」と言うと。


 「……。何でそんな危ないことするのよ」と心配そうに言われてしまった。


 「えっ。でも、西は北の森よりは安全だから、採取と狩りはそっちがお勧めって」


 「……。いや。そう言ったけど、それは森と平原の境界線の辺りの話で、森の奥は危険なのよ」


 「そうみたいですね。

  でも、今日なんて2日狩りに行けなかった人が大勢詰めかけている感じで、獲物の取り合いとかになりそうだったし」


 「……、いや。そうだろうけどさ。死んじゃうよ」と心配から呆れた感じに少し変わった感じで言って来る。


 「ええ。確かに死にかけましたね」


 そう言うと「死にたがりなの」と、今度は怒っている感じで言われるが。


 「金欲しさに死にかけたって奴ですね。

  死んでも良いかって感じで行ったわけじゃないですよ」


 そう言うと呆れながらと言うか、困ったもんだと言う感じで「……。まあいいわ。薬草は不足しているし」と、なんか自分を納得させている感じ。


 それを無視し「ええ。掲示板で見ましたけど、初めてこの冒険者ギルドへ来た時より値上がりしていましたね」と聞くと。


 「薬草を取れる冒険者が減っている上に、軍が買いまくっているからね」


 「でも、なかなか無かったですよ」と、魔素だまり以外では、それ程手に入れられなかった事を思い出して言うと。


 「そんなに簡単に採れるのなら、あんな値段じゃないわよ」と、当然でしょと言う感じで言われるので。


 「まあ、そうなんですけどね」と話を合わせながら、ホーンラビットの毛皮8枚、ホーンラビットの角8本、ファングボアの牙4本、ファングボアの肉8個と、ホーンピッグの肉を4つ買取カウンターに置く。


 「はあ。これ程の戦利品を得て来るとはね。怒るのがバカバカしくなってくるわ。

  じゃあ、計算するね」


 そう言って、戦利品の状態を確認しながら、帳面に記載しながら、価格を決め、それを合計して教えてくれる。


 「え~と、今回初めてだった薬草と毒消し草の基本相場を教えると、傷薬草が1単位で2000GAZU、解毒草も1単位で2000GAZUね。

  一応伝えておくと、通常はこの半額。

  まあ、薬屋に直接持って行くと、今回の買取価格より高くなる事もあるけど、相場は冒険者ギルドより安定していないわ。

  しかし、やたらと戦利品の状態や品質が良いわね」


 「そうなんですか?」と言いつつ、戦利品向上スキルが上級になった事により、戦利品の質や状態が良くなるという事を思い出す。


 う~ん。その辺も気を付けた方が良いのかな。


 戦利品の質を向上させる機能はスキルのメニューから指示してOFFにする事は出来るし。


 そんな事を考えていると、今日だけでは変だと思われなかったようで。


 「合計で19万GAZUよ。無駄遣いしないでね」と、言って来るがこちらにも事情があるんだよと説明しておく。


 「いや。今日の狩りで斧系の武器も欲しいと思ったんで、それを買ったらあっという間に無くなりますよ。

  まあ、今日は死にかけたので、数日は休みたいですけど」


 そう言うと、死にかけた戦闘について聞きたそうにしている雰囲気も感じたが、まあ、スキルとか秘密にすると言う原則から言うと聞けないんだろうな。


 「まあ、休むにしても狩りに行くにしてもほどほどにね」


 そう言うあきれ顔のマリレーヌさんと表に戻り、冒険者ギルドを後にした。

 主人公は、戦利品を冒険者ギルドへ売って、それなりの金額を手に入れた様です。

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