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第54話 魔素だまりで薬草採取

 主人公は、魔素の濃い場所である魔素だまり近辺に生えている薬草を採取したいようです。

 魔素だまりの周りに生えている薬草類。


 それを採取する為、薬草学スキルを使用する事にする。


 実は、その薬草学スキルも結構凄いスキルだと思う。


 薬草だけでなく、鉱物や魔物の内臓とかも薬の原料になるが、魔素を医療効果を持つ成分にして貯め込むのは薬草類だけ。


 なので、この世界では薬草類が薬の主たる原料となる。


 その薬草の持つ力を引き出し、望む方向に強化し、魔法的効果すら持つ薬である魔生薬を造れる薬草学スキル。


 その主たる種類は、傷薬、治療薬、魔回薬、万能薬になる。


 まあ、細かく言うと、治療薬には毒治療薬や病気治療薬、麻痺治療薬も含まれている。


 解熱薬とか避妊薬とかも造れるけど、それは魔生薬とは呼ばれない。


 本来魔物が使って来る毒やキノコなどが持つ毒は様々な種類があり、それに応じた薬が必要だが、スキルにより万能タイプの毒治療薬が造れるのも薬草学スキル凄さか。


 もっとも、効果不足になる事も多々あるので、そう言う場合は毒の種類を解析・理解し、それに特化した毒治療薬も造れるなど、臨機応変な力を持つ。


 そして、魔生薬は、スキルのランクに応じ、下級、中級、上級、特級、天級と名が付く5つのランクがあり、更に優・良・可の3つのグレードがある。


 良が通常品で、優が高品質品で、可が不良品ではないけど効果が劣る薬となる。


 今、俺の薬草学スキルは上級でグレードが0の状態だから、中級までの全ての魔生薬と上級の傷薬までが造れる。


 何故、今、そんな事を考えているかだけど、ここに生えている魔力草と魔石とスキルを使えば、魔回薬と言う1時間程度MPの回復力を上げてくれる薬が造れる。


 なので、それを作り服用しMPの回復力を上げよう、と言うか上げておく必要があると思ったからだ。


 それは何故かだけど。


 薬草学スキルは凄い、という話の続きだが。


 薬草学スキルは、簡易鑑定で人の病気などの状況を把握でき、それに応じた薬を生成できる。


 魔法の先生のステータスであるHPとMPを確認できたのもこの力。


 要は医者に準ずる者なれる力だ。


 だけど、田舎で食べられる野草を取っていれば数年で取得できるスキルで、持っている人も多く、持っているだけで医者に準ずる者として生活できると言う話では無い。


 他にも、魔法的効果を発揮し治療する事ができる薬草を取得するのには危険が付き物だし、買うと高い。


 なので、殆どなれる人の居ない特級以上にならないと、医者に準ずる治療者にはなれない。


 しかも、魔生薬の上には魔法薬と言う、一瞬で回復・治療・浄化が出来、しかも再生まで出来るエリクサーすら造れる魔法薬学スキルがあるし。


 まあ、魔法薬には魔法薬中毒があるから、一日30~100本程度しか使えないけどね。


 しかも、3~10本くらいで効果が下がり始めるし。


 高い薬なのに。


 それに対し魔生薬は、魔生薬中毒は無く1時間程度効果が続くから状態異常の予防にも使えるし、まあ、使いようだ。


 それに薬を造る時に使う薬草1単位に付き魔生薬なら3個造れるが、魔法薬は1つしか出来ない。


 コストパフォーマンスが全然違うのだ。


 そして、薬草学スキルは、薬草の採取保存にも役立つスキル。


 スキルとMPを使い保存処理をすれば、そのままだと腐ってしまう薬草を数か月から数十年保存可能。


 しかも採取に際しては、どう採取すればよいかも教えてくれる。


 それだけでは無く、薬草に対し念動力と魔力の刃を使い、必要な部位だけを採取して、手元に呼び寄せるなんて事すら出来る。


 まあ、対象は植物だけだしMPをそれなりに使うけどね。


 ここで何故魔回薬を作り飲もうと思ったのかに戻ると、魔回薬と言うMPの回復力を上げる薬を飲んで、薬草採取の為の念動力と魔力の刃を使い、楽に早くここの薬草を採取すれば良いんじゃない。


 そう思ったからだ。


 さて、魔回薬の製造を開始するかと思った処で、また魔力だまりに魔物が発生した。


 うん。


 魔素だまりの近くでは落ち着けないね。

 魔素の濃い魔力だまりでは、直ぐに魔物が湧く様です。

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