第52話 蜘蛛の魔物との死闘
厄介で強そうな蜘蛛の魔物と戦闘を開始しました。
何とか切り抜けなければなりませんが。
蜘蛛の魔物である奴は、蜘蛛に糸を網状にしてこちらを攻撃してくる。
それに魔法を撃ち込み、何とか回避すると、すぐ後ろに奴の気配が。
奴は、隠れる為のスキルをもっているのか。
振り向いて攻撃を、と思い振り返ったタイミングで口から「バァ」と毒の霧を振りかけられ、前足の一本で腹を貫かれる。
瞬動と念じ、真後ろに超高速移動したら、足は腹から抜けたので、火弾を12発発生させて奴に打ち込む。
しかし、奴は素早い動きで木々の間に消えて行く。
それを睨みながら、下級回復魔法の『回復』を唱え傷の治療と中級回復魔法の『治療』を唱え毒の治療を。
数回念じる事で最低限の治療は終わった。
しかし、受け身のままだとやられる一方だ。
薬草の群生地である魔力だまりからは、それなりに離れた。
なら、木々や植物に被害を出しても問題はない、と火魔法の火弾をイメージによる変更なしにして消費MPを減らし、俺の周りに50発ほど発生させ、水平及び水平より少し上向きに誘導はしないで発射する。
イメージによる強化なしなので威力はそれなりだが、火弾が命中した場所が「ボウ」と燃え上がる事で木は燃えたり穴が空いて倒れたりしている。
魔法の威力に影響する知力や精神ステータスも、それなりに高いしね。
それでも、イメージによる強化が無ければ、硬そうな奴の甲殻は焼けそうにはないが。
でも、今は受け身になるのではなく攻撃を。
再度火弾を50発発生させ打ち込むと、近くに隠れられる木々が減って来た為か、奴が飛び出してきた。
毒と傷で弱ったと思っただろうが、負傷を回復・治療する為の力も、毒を弱体化させたり治療する力も持っているんだよ。
奴の周りに向けて、強化なしの火弾50発を誘導無しで撃ち込むと、地面を高速移動して、キッチリよけやがる。
MPは大丈夫だろうか。
そう思ったが、MPをケチって勝てる相手とも思えない。
でもMPが切れたら、俺は奴のエサだろう。
どうする。
そう迷っているうちに、また奴の気配が消えた。
槍を構えながら、思い付いたアイデアについて土魔法スキルに聞く。
出来るんだ。
なら。
ゆっくりと木々が倒れ燃えている場所に移動しながら、魔法を使う。
身体強化はOFFにした。
MPが心配だから。
これ以上はMPの消費がうなぎ上りになりMPが枯渇するだろうから止めておいた方が良いだろうと言う処まで強化した攻撃魔法を使うと、100か所以上に罠を設置出来た様だ。
さて。奴はどんな攻撃をしてくる。
木々が焼けた臭いや煙を鬱陶しく思いながら奴を探していると、木々の間から、また蜘蛛の糸の網を俺に向けて撃ってくる。
今度は、お尻と言うか腹から打ち出してきたからか、勢いも大きさもさっきより強いし大きい。
だけど、俺は下級風魔法の風弾を撃ち込み、地面に叩き落とす。
やっぱり、軽いから風には弱いようだ。
ここに来ての新しい魔法に驚いた様に見えた奴は、長距離からの攻撃では俺は倒せないと判断したようで、木々や岩に隠れながら高速で移動しながらこちらに突っ込んでくる。
今の俺はMPが枯渇寸前で、それを含め弱っている様に見えて、止めを刺しに来ているのかもしれない。
接近してきた奴に、奴に槍を打ち込むと、それを後ろに回避しながらも口から蜘蛛の糸の網を俺に放ってくる。
それに槍を投げつけ網を絡め取ってもらい、飛び下がった奴の着地点付近に設置した魔法を高速で発射する。
地面から飛び出した石の槍7本の内3本に串刺しにされる奴。
鋼鉄の槍は糸まみれになって地面に落ちているが、俺は蜘蛛の巣に捕らわれずに済んだ。
ちなみに俺が使った魔法は、石弾。
しかし、魔力で造った仮初の石を高速で敵にぶつけるのではなく、既存の地面の土や石を魔力で固め、空いたスペースを仮初の土で埋めて、地面の異常を悟られない様にした。
その上、木の燃えカスとか苔の下とか、分かり難いところを選びながら設置もしたし。
今のスキルランクだと攻撃できる状態にするまで時間が掛かる様なので、罠としてしか使えないだろうが、上手くいった。
奴が、一瞬動きを止める場所に設置出来ていなければ失敗だったが、後ろに飛び下がった場所に7つほど準備してあった。
巨大な体だから計画的に設置すれば何とかなりそうだとは思ったけど、MP不足もあり113本しか設置出来なかったし、奴が俺との間で取る間合いの予測も不確実な状況だったから、本当にイチかバチかだ。
まあ、失敗した場合も、罠として設置してある石弾をけん制に利用し逃げようかなとは思っていたけど、それも確実に逃げられたかどうか分からないしね
しかし、咄嗟に思い付いた奴をはめる罠は、これだけだったが、なんとかなった。
いや。
石の槍に貫かれ、体が浮いた状態でもがいている奴に、他の設置済みの石弾の内12本を地面から浮上させて、狙いをつけて撃ち込む。
追加が必要か、と思った処で奴は戦利品にかわり、俺は座り込んでしまった。
主人公は、土魔法の石弾を罠に使い、なんとか勝てたようです。




