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第47話 先生からの指導

 主人公は、魔法の先生に今後の指針が欲しいと伝えました。

 さて。何を教えてもらえるのでしょうか。

 魔法の先生に魔力操作スキルに付いて説明を受け、今この辺境伯領の役人から戦争に参加しろと言われていると言った話になった。


 その話も一段落したので、今日訪問した本題に入る為に「それで本題なんですけど、次のスキルへの指針が欲しくて」と、先生に頭を下げ、念の為に包んできた謝礼を差し出す。


 すると「ああ。さっきのスキル取得の話が謝礼だから、それは必要ないわ。そうね。何がいいかしら。あなたは今何をやっていて、何をしたいの?」


 と、アッサリ了承して貰えた上に、こちらの状況に合わせて指針がもらえる様だ。


 「人を殺す戦争には、関わりたくなくて。

  だから、とりあえず魔物を倒したり薬草の採取をしたりする冒険者で生活しようと思っているんですけど」


 「そうね。それが良いわ」と、先生はホッとした感じと嬉しそうな感じにみえる。


 そして、黙って考え込む師匠の発言を待っている途中でふと気が付く。


 俺は覚醒前まで一個もスキルを持っていなかったので、成人を迎えた人は数個から十数個スキルを持っている、と蔑まれていた。


 それは置いておくとして、一般的な大人の場合、多くの人が十数個から二十数個程度のスキルを持っている、と言う話だったと思う。


 そして、魔力操作スキルについての統計では、魔力操作スキルを持っていれば持っていない人の2倍以上のスキルを持っているとのデータがあるとの事。


 当然、魔力操作スキルを師匠は持っている。


 そして、先生は成人を何回迎えたか分からない年齢。


 成人を迎えたばかりの人や一般的な大人のスキル所持数の2倍以上持っているのは間違いない気がする。


 一般的な大人の2倍で三十数個以上。


 3倍で、五十数個以上って感じなのか。


 でも、その以上の可能性すらあるのかも。


 そんな事を考えていると、立ち上がり訓練場へと誘われるので付いていく。


 そして、「まずはこれ」と見せられたのは、風魔法の風弾。


 「中級に風探知って言って、探索が出来る魔法が手に入るのが大きいわ。

  風を意識し、魔力でどう操作するかイメージし、魔力で風を動かそうと訓練していると取得出来るから」


 先生には悪いが、既に下級で持っている魔法だ。


 でも、隠している俺が悪いのだから、ばれない様にお礼を言っておく。


 次に見せてもらったのが、幻覚魔法。


 下級の幻。


 師匠の姿が揺らめくと、ゆっくりと消えて行く。


 でも、目を凝らしたら、また見える様になった。


 歩いている師匠を目で追っていると


「レジストしたのね。

 幻覚魔法は、魔力で自分の姿を隠すイメージで訓練するの。透明な膜で自分を包むってイメージを持ち魔力を使うと取得出来たって人も居るわ。

 自分を消すイメージだと取得出来ないって話だから注意してね。あくまで隠すだから」


 次に見せてもらったのが、弱体化魔法。


 「相手を弱体化と言うか、弱くするイメージで魔力を対象に向けて放ち、それで包む又は相手に魔力を浸透させるイメージの訓練をするの。

  対象は、植物でも小動物でも良いから。

  具体的に、足が遅くなれとかでも良いらしいよ。

  ちなみに実戦で試してみたけど、殆どの相手にレジストされたから、まあ運良ければだね。

  でも、これを何度も敵に掛けつつ逃げる、と言った使用方法もあるらしいけどね」


 次に見せてもらったのが、魔力魔法。


 これも既に持っている魔法だけど。


 「魔量操作を持っているから、これは多分簡単に取れるはずね。

  魔力そのものを武器とかにする魔法ね。

  魔力の盾とか魔力の矢とかを魔力操作で造るイメージをしていれば、それ程期間は掛からない筈。

  ちなみに、上級に魔力障壁って便利で強い防御魔法が使える様になるから」


 その次に教わったのが、闇魔法。


 「暗視って言う、暗い場所で戦う場合役に立つ魔法なんだけど、今はこれかな」


 と、中級で覚える光量調整と言う魔法を掛けられる。


 確かに太陽を直視しても眩しくない。


 「闇を意識し、闇の中で闇について考えると取得出来るって言われているんだけど、良く分かっていないスキルよ。

  私も何で取得出来たか分からないし。

  多分、暗い洞窟系のダンジョンで延々戦っていたのが助けになったんだろうなとは思っているんだけど」


 次に教わったのは、影魔法。


 「これは戦いたくない貴方にお勧めかな。

  魔力で影を作る、影になるってイメージしていたら取得出来るらしいよ。

  正直、これも何で取得出来たか分からない方のスキルね。

  暗いダンジョンで、強い魔物を避ける為に闇に紛れ隠れながら移動していたのが取得した理由かな、程度よ」

 

 と見せてもらったのは、下級の影影。


 建物の影に入ったかと思うと、スーっと師匠が影に紛れて見えなくなる。


 「夜も影だからね。夜の逃避行には役立つよ」との事。


 次に教わったのは、異界召喚魔法。


 「これは危険な魔法なんだけど。

  異世界を意識し、そこから役に立つ物を召喚するって魔法なんだけど、これはスキル追加の宝玉で得たスキルだから、取得方法は無いのかも。

  でも、異世界を知っている異世界人が取得した事のある魔法って言う事実もあるんだけどね」


 そう言って異界の餓鬼と言うゴブリンとも違う小鬼を召喚し、命令した後、送還してくれた。


 なんて言うか、これを使えば異世界人とかを呼び寄せたり、送り返したり出来るのかなと思ったのだけど、それは出来ないとスキル知識源泉に言われた。


 異界にも近いとか遠いとか、来やすいとか来難いとかあるのだろうか。


 スキルを手に入れたら聞いてみたいところだ。

 主人公は魔法の先生から、様々なスキルを見せて貰えています。

 さて、次は何なのでしょう。


 気が付いたら、初めて『いいね』と『評価』が入っていました。

 ありがとうございます。

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