第43話 お店の紹介
曲がってしまった母の形見の細剣の修理をしてもらいました。
そこで真面目な話になったようで。
武器防具屋で、母の形見の細剣を修理してもらい、それを受け取る。
そこでの会話で確認したのだけど、やっぱり良識のある人は人族同士で争っている場合じゃないって気が付いている様だ。
でも、それは現在の辺境伯を批判する事になるのだろうから、街中で迂闊にそんな事を言うのも多分危険なんだろうけど。
そんな事を考えていると、冒険者ギルドへ着いた。
受付にマリレーヌさんが居たので、受付に向かう。
2人ほど前に居たが、直ぐに俺の番になった。
「今日は何?」
「ああ。お金が心配になったので、蓄えていた戦利品を売ろうと思って」と大き目の袋に入れたホーンラビットの毛皮を見せる。
すると、奥の買取りのカウンターの方へ誘導された。
「ちゃんと、隠す努力はしているのね」と、前を歩いているマリレーヌさんが振り向きながら確認してくるので。
「ええ。本当に戦争は嫌ですから。まあ、戦争好きの下でいい様にこき使われるのも、ですけど」と、ここでも愚痴ってしまう。
「そうよね。で、今日は何?」
そう言われたので、袋からホーンラビットの毛皮7つ、格納箱からファングボアの肉4個、ホーンピッグの肉を2つ出す。
「ん。今日は危険だから止めなさいって言ったのに、狩りに行っていたんじゃないでしょうね」と怒り気味言われたので。
「ホーンラビットの毛皮は、防具に出来る強度が無いって言われたから俺が使う事は無さそうだし、肉の方は塩漬けにして保存食にでもしようかと思ったんですけど、予備の武器を買ったらお金が心配になって来たんですよ」
そう言うと、俺が外に狩りに行った訳では無いと理解しホッとしている様なので「ファングウルフの件はどうなったんですか?」と現状を聞いてみる。
「まだ、捜査隊は帰って来ていないわ。人手が足りなくて、後数日は確認に掛かるかも」と、マリレーヌさんの責任ではないのに申し訳なさそうに言われてしまったが。
「は~」と溜息をついてしまう。
もっと、狩りをして売れる戦利品を確保しておけばよかった。
そう落ち込んでいると、それを見かねたのか「でも、ホーンラビットの毛皮は、毛皮のコートにするのに良くて、一枚500GAZUになるわよ。それに肉の買取だから、しばらく生活できるでしょ」とマリレーヌさんは明るい口調で言って来るが。
「いや。予備の武器防具を揃えたり、ピンク発情期対策で娼館に行ったりする事を考えると」と俺の心配事を伝えると。
「ああ。そうね。確かに対策はしておいた方が良いわ」と、娼館についても、流石に大人の女性なので、照れもせず賛同してくれる。
「こんな事なら、もっとまじめに狩りをしておけば良かったんですけどね」
「贅沢よ、貴方。はい、45500GAZUね。後、娼館についてだけど、5千GAZUも払えば良い人が抱けるはずよ」と、少し冷淡に言われた気がする。
でも、それは無視し「流石にピンク発情期対策で、冒険者ギルドの受付嬢でも、そんな事を知っているんですね」と、聞いてみると。
「私達も、襲われたくないしね。ちゃんと問題の無い店を斡旋もするよ」
「お店を教えてください」
「ええ」と、俺の勢いに怯み気味になったマリレーヌさんだが、ちゃんと3件程、その店の料金の相場と店の名前を教わる事が出来た。
うん。今晩に行きたいかな。
命の洗濯は必要だし
ピンク怖いし。
主人公は、エッチなお店に行く事としたようです。




