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第33話 スマートファングウルフ戦

 ファングウルフと言う魔物の群れと会敵しました。

 順調に10匹を倒したのですが、残った魔物は強そうです。

 スマートファングウルフ。


 四本足で俺の身長と同じくらいの高さになりそうな体つき。


 それに、大き目の牙4本が目立つ、狼の魔物。


 しかも、賢い(スマートの)様だ。


 11匹のファングウルフから強襲を受けそうになり、10匹を倒した後に残ったおそらくボスだろう。


 と言うか、集団に襲われていたら、アウトだったな。


 奴とけん制し合いながら、10発の強化してある石弾を発生させ、全て奴の頭部目掛けて発射する。


 すると、一度に10発の強化石弾が全て頭部を目掛けて飛んでいく。


 ぶつかり弾きあうような事は無かったが、俺の予想とは異なり大き目の石の塊になってスマートファングウルフに向かい、また避けられる。


 もっとちゃんと魔法について検証しておけば。


 奴は、変な事をする俺への警戒を強めた様で、接近して来なかった。


 これはチャンスだ。


 今度は強化石弾を12発発生させ、3発ずつ奴の頭部目掛けて放つ形に。


 それも地面を這う様な素早い動きで避けられる。


 ならばと、今度は俺の頭上に強化石弾を16発発生させ、1発ずつ順次放たれるようにイメージし、後は奴の頭部に俺の意識を集中しつつ必ず命中させるとも意識をし、放つ。


 遅めの機関砲の様に連続16発放たれた石弾は、鞭のようにうねりながら、逃げ回る奴の頭部目掛けて飛んでいく。


 奴は避けきれず、3発ほどが胴体に命中し、刺さったりあばら骨を折った感じだ。


 「ウゥ~」と唸りながら歯をむきだしにし俺を睨んでいたかと思うと、飛び掛かってくる。


 俺は横に回避したが、それを追尾してくる奴。


 長距離攻撃の手段を持つ俺に対し、距離を取ったり合間を空けたりすると、自分が不利になると理解したのかもしれない。


 更に連続の瞬動で奴の死角に逃げようとするが、下級で1メートル程度の超高速移動では数回の瞬動を繰り返しても逃げ切れそうにない。


 そう判断すると同時に、剣技スキルの教えてくれる通り、逆に奴に向かって飛び込みながら剣を口の中に差し込み脳を狙う。


 奴の重量に押し負けて、地面に押さえ込まれる前に剣を手放し瞬動で奴の死角へ。


 奴は、剣を噛み折ろうとしているが、口の筋肉を傷めたのか、噛み折れない様だ。


 その姿を確認しながら、強化した石弾を12個発生させ、奴に打ち込む。


 今度は、奴は避ける事も出来ず、「ガッ」等と音をたてながら頭部や背中に強化石弾を受け頭部がつぶれた状態になり、倒れると同時に戦利品にかわった。


 任意タイプの探索スキルを起動し、更に目視でも危険が無い事を確認し、倒した魔物達の戦利品を全て回収する。


 その中には、母の形見の剣もあったんだけど、歪んでしまっている。


 まあ、折れなかっただけ立派な剣だけど。


 今日は、これで魔物狩りは終えて、都市に戻り剣を修理に出すべきだな。


 そう考え、都市へと戻る事にした。

 頼りにしていた母の形見の細剣が曲がってしまったようです。

 修理にどれくらいかかるのでしょうか。

 こう言うのでお金が貯まらないと言うのも、冒険者の現状にありそうですね。

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