表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

27/170

第27話 魔物の名称とランクの変動

 主人公は、生活の為及び昇華の宝玉を手に入れる為に魔物を狩る事にしたようです。

 現在の力やスキル構成で楽に勝てるでしょうか。

 遠くから感知し討伐の為に接近した魔物について、長距離からの鑑定で名称を確認するとビッグファングボア。


 牙で武装した大イノシシの魔物だ。


 この世界には、ゲームで見たことのあるゴブリンとかオークと言った魔物以外にも、動物が魔物化したモノも居る。


 それらには、ファングとかネイルとかビッグと言った名称が付き、魔物化していると予想できる。


 でも、名称から分かるのはそれだけでは無い。


 名前に別の意味が追加されて長くなると、その魔物が強くなっている事も、ある程度なら分かるのだ。


 例えば、ゴブリンなんかには、ホブゴブリンとかゴブリンファイターとか。


 オークなら、ハイオークとか、オークマジシャンとかは、ワンランク強くなった魔物と名称から、ある程度わかるのだ。


 なので、今回遠くから確認したビッグファングボアは、魔物化し更に1ランク強くなっているイノシシという事になる。


 なので、魔物化したイノシシは、Fランクの魔物なのでEランクの強さの魔物と推測できる訳だけど。


 まあ、魔物にもレベルがあり、それが上がっている場合は、更にDランクになっている場合もあるから、油断は出来ないが。


 他にも、グレーターとかアークとかエンシャントとかリーサルとか強そうな名称が付いていると、2~4ランク強くなっている個体という事になるので、注意が必要だと母から教わっていて、可能な範囲内で魔物の名称は確認すべきなのだけど。


 鑑定スキル持ちはそれ程いないし、魔物はそもそも敵対している存在なので鑑定の難易度は高い上に、距離によって鑑定の難易度がさらに上がるから、何時も確認できる訳ではない。


 なので、鑑定スキルのランクも上げるべきなんだけどな。


 と、横道に逸れた思考を戦闘の方に戻すか。


 俺は、既にDランクのネイルベアが余裕をもって倒せているから、EランクかDランク程度のビッグファングベアなら問題はない筈。


 移動中に、攻撃魔法の使い方も検証してあるし。


 そう考え、奴を倒す為に接近して行く事にした。



 探索によると、ビッグファングベアは、土を掘って木の根か何かを食べている感じ。


 上級探索スキルは、一度鑑定で名称を確認したモノは、探索スキルで感知した対象に意識を向ける事で相手の名称を確認できる様だ。


 風下から接近しようかと思ったが、森の中に居る奴に対し、風の流れがどうなるかは分からない。


 ああそうか。


 上級探索ならば、とスキルに対し風の流れが知りたいとの意思を伝えると、風の流れが分かったので、風下から。


 でも、後200メートル程度かなと言う処で、奴の気配が警戒にかわる。


 音か地面振動か何かでバレる様だ。


 なので、奇襲は諦め、母の形見の細剣を手に持ち接近して行くと、奴は正確に俺の居場所を把握したようだ。


 そして、「バキ」や「バサ」等と音をたてながら小さな木々をなぎ倒し突っ込んで斬る。


 諸突猛進だったかな。


 10メートルはありそうな巨体で結構なスピードだ。


 あんなモノ、真面に喰らったら、上がっているステータスでも怪我をしそうだ。


 と、中級土魔法の石弾を起動。


 バレーボール程度の尖った石を10個ほど発生させ、奴の頭を目掛け連続して放つ。


 「ガン、ガン、ガン」等と音をたてつつ全て頭に命中。


 でも、血を流しながら、勢いを弱めず突っ込んくる。


 まじかよ。


 ああ。頭蓋骨が硬いのか。


 慌てて、奴に向かい気味に横に避けるが、キッチリそれに合わせて来るビッグファングボア。


 機敏なんだね。


 でも、それはある程度予想していたので、下級瞬動で更に1メートル超高速移動。


 基本は足が付いていないと効果が出ないスキルなので、移動先でも足を着いている状態を意識し、更に3回ほど。


 それで巨体は避けられたが、次は対応してくる気がする。


 そう思っていると、方向転換し、また突っ込んで来ようとする。

 

 その様子を見ながら、巨大で長い石の槍をイメージした石弾を2つ発生させる。


 そして、まず一発後右の目に。


 命中後、もう一発を左目に。


 俺と言う目標を見失い、「ガン」と大きな音を立てて巨大に木にぶつかり、それをなぎ倒したけど、その場にとどまり暴れ叫んでいる奴。


 奴の上空に、石弾のイメージ変更により巨大な石のギロチンを作り、それを奴の首に打ち込むと、半ばで止まったが、絶命の叫びをあげている。


 しばらく、離れた場所で様子を見ていると、その姿は掻き消えて戦利品にかわった。


 ふう。と思わずため息を。


 いや。こう言う時が危ないなと、念の為に任意発動タイプの探索を。


 安全を確認し、戦利品を確認するとビッグファングボアの魔石Dとその肉4つと皮と牙2本。


 どれもデカイ。


 肉なんかは、地面に落ちていても魔力による保護膜が造られているので、土とかは付かない状態なので、それをそのまま格納箱に収納。


 そろそろ格納箱の収納数が気になり始めたので、袋とかコンテナとかにまとめた方が良いのかな。


 その後は、ホーンラビット(角ウサギ)7匹、レッサースライム5匹、ファングボア2匹、ホーンピッグ(角豚)2匹、ゴブリン7匹、を剣で倒したり、魔法で倒したりしながら、目的の領都に着く事が出来た。

 主人公は、幾つか狩りをして、目的の領都に辿り着きそうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ