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第25話 幾つかのスキルのテスト

 主人公は、今日も移動しながら色々と試すようです。

 昨晩泊まった村の門番に挨拶し、領都に向かって街道を進む。


 昨日とは違って朝から移動開始だし、上がっているステータスと旅脚スキルのお陰で、領都にはかなり余裕をもって着けると思う。


 となると、狩りもしておきたい。


 戦利品を売り、当座の生活資金を得たいから。


 上級探索スキルで獲物を確認しながら、街道を進む。


 探索スキルは、こちらから薄い感知用の魔力で調べに行くスキル。


 常設のパターンと、任意発動のパターンがあり、今は常設タイプを使用している。


 薄っすら意識の中で、どれくらいの距離にどういう存在が居るかを感知出来るんだけど、下級で最大半径1キロ、中級で5キロ、上級で10キロの範囲内を探索できるから、感覚だけだとグチャグチャになりかねない。


 なので、今は3次元レーダー方式で、目の端に半透明で表示し、探索範囲は2キロ程度にしている。


 ちなみに探索スキルは、下級で気配と罠について。


 中級で熱について。


 上級で、魔力について詳細に感知が出来る様になる。


 後は、レーダーに表示される点の色が、青で無害な存在、黄色で注意した方が良い存在、赤が敵対する存在なので、今は赤について注意しながら移動をしている。


 ちなみに、レーダー上に表示されている点に意識を向けると、その対象に対して、ある程度詳細に感知出来るがまだランク不足かな。


 そんな事も考えながら、赤の点が5つ重なっている場所に街道から少し離れ向かっている。


 接近し、木の影からのぞくとゴブリン5匹だ。


 さて、どう倒すべきか。


 地面を見ると枯葉等、燃えやすいモノが落ちている訳でも無さそうなので火魔法を使ってみる事にする。


 火魔法の様な攻撃魔法については、下級と中級は、ほぼ同じような魔法となるモノが多い。


 下級で単体属性攻撃魔法。


 火魔法の場合は、火弾ファイアーショットだ。


 まあ、火魔法だけの着火と言う魔法も下級で覚えるけどね。

 

 これを使い続け経験値・熟練値を得てグレードが5上がると、次に思念により誘導可能になる。


 その後も使い続けグレードが5上がると、ランクが中級に上がり多弾頭化する。


 数は、イメージできる数だけ作れるらしいが、まあ、作り過ぎても無駄なので、通常は2~数十発程度らしい。


 そして、その後も使い続け経験値等を得てグレードが10上がると、攻撃対象をマルチロックオンする事で、自動追尾型にも出来る。


 また、更に火魔法スキルを鍛えて上級になると数百度の炎の嵐である火嵐ファイアーストーム、炎の壁で敵の移動を封じたりする火のファイアーウォールを。


 特級になると火のブレスのような炎光線ファイアーレイを。


 天級になると数千度の炎の嵐である業火と言う魔法が使える様になり、更に天級を極めて行くと、自作の火魔法が造れるらしい。


 まあ、現状俺は中級になったばかりで、火弾が多弾頭化しただけだけどね。


 でも、イメージで誘導できるから5匹全部倒せるかな。


 火弾と念じ、俺から少し離れた場所に5つの火の弾を発生させ、敵にぶつける。


 ああ。


 5つの火の弾が一匹のゴブリン目掛けて行っちゃった。


 なる程ね。


 使ってみないと分からないモノだ。


 そして、命中し燃え盛ったかと思うと火は消えたけど、頭部は黒焦げで倒れ込む。


 その様子を見て驚き慌てているゴブリン達に、火弾をもう一度少し離れた場所に4発発生させて順次ゴブリンの頭に撃ち込む。


 火弾一発でゴブリンの頭は大炎上。


 その熱で脳を破壊できたのか、4発で全滅させるとが出来た様だ。


 全滅させた処で、ゴブリンが世界の理により処理されて戦利品を残し消える。


 と言っても、戦利品はゴブリンの魔石F5個と、鉄か銅の粗末な短剣2本と木の棍棒3本か。


 複数の敵と戦う事を想定すると、おそらく複数同時にロックオン出来て自動追尾型の攻撃が出来る魔法を手に入れたいところだけど、それには中級でグレード10にする必要があるので、まだまだか。


 そんな事を考えつつ、今装備している魔法をその辺の岩をターゲットに試していく。


 今取得しスキルスロットに装備している攻撃魔法は、中級火魔法、下級水魔法だ。


 二つとも、まだランク内でグレードアップしていないので、それぞれのランクで最低の状態だ。


 それは、ステータスウィンドウ内のスキルの表示が中級火魔法(0)と表示されているので、グレードが未だ0だと確認出来る。


 ちなみに、前にも確認したがグレードは下級だと0から9。


 中級だと0から19。


 上級だと0から39。


 特級だと0から79。


 天級だと0から159までの表示がある。


 そんな事も思い出しながら、下級水魔法を使ってみると、中級火魔法との違いが良く分かる。


 下級水魔法で使えるのは、水弾ウォーターショットと水作成。


 水弾は、まだ誘導すら出来ず、発射時に狙った処に直進するだけ。


 動いている相手に命中させるのは大変だろうな。


 更に、水弾が敵に命中し唯の水になる迄、次の水弾が打てないどころか、発生させられない。


 これに対し、誘導可能で多弾頭化している、中級火魔法の火弾だと、敵に意識を向けていると、それに命中する様に軌道が変化する火弾。


 更に、命中直後で燃え盛っている火弾がある状態でも、次弾を発生させ意識により誘導できる。


 つまり、中級になれば一つの目標に幾つもの火弾で攻撃できるだけでなく、連射性能が上がる、という事の様だ。


 異世界モノの小説で読んだ取得経験値増加スキルや、必要経験値減少と言ったスキルがあれば、これらのスキルのランクやグレードを上げる為にスキル上げを延々したい処なんだけど、そう言うスキルは、今のところないんだよな。


 スキル知識源泉スキルに確認しても、経験値系のスキルはないみたい。


 この世界では昇華の宝玉がそれにあたるらしいので、それを手に入れるしかないか。


 そう確認した後、百能スロットに装備した魔法を確認すると、中級土魔法、中級回復魔法、中級生活魔法、下級人形作成魔法、下級聖魔法だ。


 後は、スキルスロットに装備待機状態の魔法を確認すると、下級風魔法、下級魔力魔法がある。


 なんて言うか、ランクアップさせなければならないスキル、多すぎじゃない。


 そう頭を抱えつつ、現状必要な原材料を持っていない為に使えない下級人形作成魔法以外を一通り使いながら移動。


 直ぐに次の魔物の近くに到達した。

 主人公は、多くのスキルを手に入れた様ですが、その力を強くする為のランクアップについて考えると頭が痛いようです。

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