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第17話 スキルのランクとグレード

 主人公は、生まれた村から旅立ちました。

 これで自由ですが、すべき事は色々とあるようで。

 「屑どもが。こんな村、滅びればいいんだよ」


 そう吐き捨てて、門へ向かう。


 俺の雰囲気が変わった事に怪訝な顔をしている感じの門番に別れを告げて、この地方の領都に向かう事にする。


 途中で、ネイルベアの毛皮も回収した。


 領都に向かうと、この国の王都とは反対方向になるが、王都には俺が転生者で強い恩恵を持っていると見破る奴がいるかもしれない。


 それで国に拘束されるのは嫌だ。


 なので、一旦領都で力をつけたり蓄えたりし、強くなってから王都に向かうのが間違いないだろうと判断したからだ。


 まあ、領都も発展しているので、危険なのは危険な気もするが、恩恵:百能の事もあるし、ある程度の規模の都市に行っておきたい。


 何故、次の目的地選びに百能が関係するかだけど、百能はスキルを見たり感じたりした上で、そのスキルについて認識したり理解する事で、そのスキルを取得可能になり、百能スロットの取得待機状態となる。


 その取得条件は結構緩そうで、人の少ない安全な場所より、人の多い場所で多くの力を見られる方が、強くなるスピードを速く出来そうだと判断したからだ。


 と言うのも、百能メニューに表示される内容を一通り見たり、百能のHELP機能も付いているスキル知識源泉に色々と確認したのだけど、その内容が予想外だったから。


 その確認した内容だけど、先ずした事は現在スキルスロットの方に取得待機状態のスキルを除き、百能で取得出来るスキルの確認だ。


 と言うのも、スキルスロットで取得できるスキルは既にはっきりしているので、百能の方だけで取得出来るスキルを確認したかったから。


 すると『人形作成魔法、聖魔法、建設、彫金、石工、話術、瞬動、契約作成』と8つがあるとの事。


 どれも見たり感じたりはしたけど、そんなに理解とかしている訳では無い。


 『ああ。そう言うスキルなんだ』と思った程度である。


 と言う事は、都会へ行き強いスキルを使っている人を目撃し『ああ。そう言うスキルなんだ』と思うだけで、そのスキルを百能スロットの取得待機状態に出来る訳だ。


 それは、もの凄く俺の強化に繋がる可能性がある。


 でも、それは強い者が少ない田舎の村では出来ない事だ。


 勿論、既に得ているスキルを鍛え強くなる事は田舎でも出来るだろうし、近くにダンジョンがある等の事情で強者の多い田舎の村があれば強化は可能なんだけど、そんな村は知らないし。


 それに、領都には俺がスキル取得の為に色々と教わった人達が居るから、その人達に再度指導を頼めば強力なスキルを見られる可能性もある。


 だから、上手くいけばかなり強化の足掛かりになるだろう。


 と言う事で、人がそれなりに居る領都へ向かう事にしたわけだ。


 でも、それだけでは強くなるには不十分だ。


 既に得ているスキルを鍛え強くなると言う強化も必要だからだ。


 だから、それも合わせて進行させていたい処だけど、それには、また別の視点が必要になる。



 まず、前提として、スキルには下級、中級、上級、特級、天級の5ランクある。


 当然、後に挙げた方のランクが強いのだけど。


 そのランクの上昇について確認すると、基本下級から中級になる為には、意識してスキルを鍛えても数十日から数年。


 中級から上級になるには、数か月から数十年。


 かなり期間に幅が有るのは、その人に才能がある無しで必要な期間が数分の一から数十分の一になるから、と言われている。


 上級から特級になるには、才能がある人が努力して数年から数十年。


 才能が無い人だと、数十年から数百年。


 特級から天級になるには、才能がある人が数十年から数百年かかると言われている。


 しかも、天級になっても鍛え続ける事により手に入る力があるので、天級になったスキルを最大限鍛えるのには数千年以上かかるとも言われている。


 でも、人はそんなに生きられない。


 まあ、この世界には若返りの宝玉と言うのがあり、使えば肉体が1歳若返るけど。


 正直、あまり手に入る消費マジックアイテムでは無いので、それで数千年生きてスキルを天級にするのは現実的では無い。


 では、天級の人が居ないかと言うと、そんな事はない。


 と言うのも、スキルを鍛える以外にも、スキルのランクグレードを上げられる昇華の宝玉と言う消費マジックアイテムがあるからだ。


 ちなみに、昇華の宝玉を1個使うと、下級や中級だったスキルが、上級に。


 上級だったスキルが特級になる凄い消費マジックアイテムだ。


 細かい話をすると、スキルのランクの中には細かくグレードがあり、それはステータスウィンドウのスキル欄のスキル名の横のカッコ書きの中に表示される。


 その数値は、下級なら0から9、中級なら0から19、上級なら0から39、特級なら0から79、天級なら0から159までのグレードがある。


 そして、昇華の宝玉はどのランクでも使ってもトータルでグレードを40上げる効果があるので、下級のグレード0で使うと、上級のグレード9になると言う事になる。


 この昇華の宝玉は、錬金術スキルが特級以上の人ならば希少なアイテムを使い造れるが、通常は魔物を倒した時に世界の理により作られる宝箱の中に入っているので、そこから入手するアイテムだ。


 なお、オークションで売られる場合、最低1億GAZUと言う値段が付くそうだから、買うのは無理だろうな。


 と、話がそれたけど、そう言う消費マジックアイテムでも使わない限り、直ぐにスキルのランクを上げて強くなるという事は出来ない。


 なので、現状強くなる為には、新しく百能スロットにセット出来る有用なスキルを得る事が必要かなと言う結論になった。


 だから、そこその発展している都市へ行き、他人のスキルを見たり感じたりしようと言う今後の方針になったわけだ。


 そして、それは現状だと領都が良さそうと判断して向かう事にした訳だ。


 繰り返しになるけど、恩恵:百能を隠す切り札である偽装スキルが上級で、それを使って隠れきれるかと言うのも微妙ではあるんだけどね。


 その上、相思相愛になり相手を幸せな気持ちにさせて取得した百能スキル取得ポイントがないと、スキルスロットの方にも百能スロットにも取得した事のないスキルは百能スロットの方に取得出来ないし、百能スロットの変更は、一日に現時点で相思相愛の人の人数までしか変更できない。


 だから、相思相愛の人を作る事を優先した方が良いのでは、とも思うんだけどね。


 正直、何が現状で正解化は分からない。


 手探りで進むしかないんだよな。


 と言う事で、現状でベストかベターな事をすべきとなると、都市に向かう途中にでも狩れそうな強めの魔物を倒し、宝箱に入った昇華の宝玉が手に入らないか努力しておいた方が良さそうかな。


 まあ、そんなに上手くいくはずも無いけど。

 スキル(技能及び魔法)には、ランクとグレードがあるようです。

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