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第168話 聖魔法の強化

 Bランクのアイスジャイアントとの戦闘で苦戦しましたが、宝箱が発生し、その中身は良いモノでした。

 なので、その戦利品の一部を使って更に自分を強化する様です。

 宝箱から戦利品を回収し終わり、移動しながら、索敵しながら、2つの事を考える事にした。


 その1つ目だけど。


 先程のアイスジャイアントの使った魔法って、規模とか射程とかが全然違ったが、俺が聞いた事のある氷魔法に近かった。


 あれがもし、魔物でも、魔族でも、人族でも使える共通の魔法なら、あれを見て感じた今、理解すれば、氷魔法も百能スロットの方に取得待機状態に出来るのでは、と気が付いたのだ。


 それで、あの魔法の理解についてだけど。


 あれは魔力により物質の原子や分子の熱運動を……、なんて考える必要は無いだろうな。


 多分。


 と言うか、俺が分からないし。


 魔力を使い水や水滴を発生させ、それから熱を奪い冷やして氷にして、それを魔力により更に硬くして敵にぶつけたりしているんだろうな。


 そう考えた後、百能メニューを表示と念じて、メニューから装備出来るスキル一覧を見ると、氷魔法が追加されている。


 こんな風に、敵からスキルを得られるパターンもあるんだな。


 改めて、今まで戦った強敵との戦いを思い出してみるが、他には無かったか。


 念の為に、奴が使った氷のブレスについても、魔力で息を冷やし加速させて放つ、とか、魔力で口の前からブレス状に冷気を放つとか考えたが、あれは魔物専用のスキルなのか、手に入れる事は出来なかった。


 まあ、氷魔法だけで十分だろう。


 それで2つ目の考える事だけど。


 先程の宝箱からは昇華の宝玉が2個出たから、1個使うかどうかの考察だ。


 なんせ、苦戦しているからね。


 攻撃に注力するか、防御に注力するか。


 先程の冷気と結晶状の氷の攻撃から自分を守り切れなかった事を考えると、防御力を上げたいのだけど、どうなんだろう。


 風魔法を上級から特級にすれば、風の護りは強く出来るし、特級で使える様になる範囲攻撃魔法の竜巻を取得出来る。


 でも、まあ、火魔法の特級で身に付けた火嵐の事を考えると、範囲攻撃の魔法を手に入れられるが攻撃力には期待出来なさそうだ。


 では、他にはと言うと、下級魔力魔法を上級魔力魔法にすると、魔力障壁と言う防御魔法を覚える。


 魔力弾と言う攻撃魔法を誘導可能、多弾頭化、マルチロックオン可能になり攻撃手段を手に入れられるから、これも候補だけど、攻撃力と言う意味だと微妙なのかな。


 聖魔法に昇華の宝玉を使い下級から上級にすると、聖魔障壁と言う防御障壁を使える様になるか。


 ……。


 あれ?


 聖魔法って下級で、浄化、ブレス耐性アップ、魔法耐性アップ、物理耐性アップ、状態異常耐性アップ、精神異常耐性アップの魔法が使える様になる。


 ブレス耐性アップや魔法耐性アップを掛けておけば、さっきの戦闘は多少楽になったのか。


 聖魔法は中級になると、範囲浄化、範囲ブレス耐性アップ、範囲魔法耐性アップ、範囲物理耐性アップ、範囲状態異常耐性アップ、範囲精神異常耐性アップ、聖魔障壁が使える様に。


 上級になると、『聖の祝福』と言うHPとMP以外のステータスを上げる魔法が使える様になるのか。


 魔法の効果はステータスが1割から数割程度上げられる、と言う事は、それだけ近接戦闘も魔法戦闘についても強くなれるんだよな。


 しかも、聖魔法のランクが上がり、スケルトンキングに使った浄化魔法も強力になる筈だし。


 よし。


 聖魔法に昇華の宝玉を使おう。


 残念な事に、持っている事がバレルと権力者などに目をつけられる系のスキルだから、人前では使えないかもしれないけど、1人で戦う事も多いし、必須だろう。


 格納箱から魔法の袋を出し、その中の昇華の宝玉を取り出して使い聖魔法を下級から上級に。


 これで、戦闘が楽になる筈。


 でも、『聖の祝福』は何の指定もしないと効果が1分しかなく、聖魔法のランクが特級程度ではステータス強化も1割だ。


 効果時間はMPを余分に使い延長できるが、ステータス強化は上級だと1~2割が限度らしい。


 特級や天級になると強化率を上げられるとの事。


 ただ、消費MPは効果時間を1分でも、それなりに使うから注意が必要か。


 魔力節減か魔力回復スキルをスキルスロットの方に取得しい。


 だから、取得の為の経験値が得られなくなるのを嫌い百能スロットに装備していないのだが、それは諦めて百能スロットに取得した方が良いのかもしれない。


 そんな事を考えていたら、次の魔力溜まりに到着した。



 次の魔素溜まりに居たのはリーサルネイルベア(死を招く爪で武装した熊)。


 この魔物の熊との戦いは、特に苦戦する事も無く魔法で頭部を破壊し、魔素溜まりの薬草類をスキルを使って採取して次の魔素だまりに向かうを繰り返す。


 実は、Bランクではないよなと思う様な強い魔物が魔素だまりに居る事も多かったが、それは大きく迂回して。


 なので、あまり多くは狩れなかった。


 Bランクのリーサルネイルベアから、Cランクのホーンタイガー、Bランクのハイローパー、Bランクのハイオーガ、Cランクのハイトレント、Bランクのハイオーガ、Cランクのローパー、Cランクのホーンタイガー、Bランクのキラーホーンタイガーを倒して回った。


 どれも、長く魔素溜まりに居て強化されている感じだが、不慣れな攻撃や特異な力をもった個体では無かったので、長距離からの魔法攻撃で全て倒せた。


 勿論、覚えたばかりの聖の祝福を使って強化した上の話だけど。


 実は、まだまだBランク相当と思われる魔素溜まりに居る魔物は居たのだけど、最初の二匹との戦いで懲りたので、強そうだったり変だったりする気配の魔物については今回は避ける事にした。


 次の機会があれば、その時に倒せばいいだろう。

 主人公は、無理はせず魔素だまり巡りを続けた様です。

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