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第166話 出たり出なかったりの宝箱

 スケルトンキングとの戦いに勝ちました。

 魔物の弱点をつく戦いをすれば良い事に途中で気が付いたのですが、最初からそうすればもっと楽に勝てたのでしょう。

 その事に反省しつつ、次の魔素だまりへと向かう様ですが。

 スケルトンキングを倒し、良さそうな戦利品をゲット。


 苦戦したけど、残念ながら宝箱は発生しなかった。


 まあ、最初から聖魔法が弱点だと予想し攻撃していたら楽に勝てた相手かもしれないけどさ。


 そう反省しつつ、次はCランクの魔物の居る魔素溜まりへ。


 MPの残量が心配になって来たので、1時間半MPの自然回復量を増やす中級魔回薬(優)も飲んだけど、それでもMP量に余裕はなさそうなので、以降は移動途中の狩りは出来るだけしない事に。


 でも、魔素だまりに到着後は身体強化スキルを使用する等、消費MPを増やしながらも可能な準備はして魔物に接近して行くと、グラトニービッグスライムだ。


 大食いの大きなスライム。


 結構やばそうな魔物と思いつつ、強化火弾を18発撃ち込むが、ゼリー状の体に防がれ、弱点と知られている核まで届かない。


 Cランクのくせに、と思いつつ、次は強化石弾を撃ち込むが、やはりゼリー状の体に防がれる。


 そのタイミングで俺に気が付いたのか、こちらに向かって移動を開始し始める。


 うん。


 あれに飲み込まれたら、消化されて骨も残らない気がする。


 いや、まあ、その前に窒息死だろうけど。


 まず、あのゼリー状の体を削ろうと、強化火弾を表面に張り付き高温で燃焼を続けるタイプにイメージで変更し、32発撃ち込む。


 奴はもだえ苦しみ始めたので、追加の強化火弾を順次撃ち込み弱っていくのを確認。


 奴は体の一部を触手にし、その触手を鞭のように伸ばしてくるが、瞬動等で避けて攻撃を続ける。


 最後は、強化石弾で核を狙い撃ちにして終わった。


 ふう。


 タチアナやチェーリアにも攻撃魔法を覚えさせないと、ああいうのと剣とか槍で戦え、って言うのはな。


 それとも戦い方があるのかと剣技に聞くと、身を削る斬撃を延々繰り返し核に攻撃を届くようにするとの事だから、やっぱり苦手の様だ。


 やっぱり、多様な力が必要なのか。


 それも強い。


 そんな事を考えていると、周りの魔素が集まり始め、宝箱が発生。


 Cランクの魔物でなくBランクで発生してくれればいいのに。


 そう贅沢な文句を考えつつ罠探索スキルを使用してから宝箱を空けると、中身はグラトニービッグスライムの魔石B、ミスリル貨1枚、大銀貨10枚、銀貨50枚。上級エリクサー(良)2個、スキル待機の宝玉、昇華の宝玉、ミスリルのインゴット5個だった。


 あれ?


 魔石がCランクじゃなくてBランクだ。


 ……、ああ。


 戦利品向上スキルは少し戦利品を良くする効果があったか。


 それで、魔石がBランクにランクアップするだけでなく、宝箱の内容もBランク相当になるのか。


 ありがたい事だけど、いつも起こる現象じゃない処からすると、グラトニービッグスライムがBランクに近いCランクだったんだろうな。


 まあ、探索スキルで感じた気配がCランク相当だと思った俺の感覚の方が間違っている可能性もあるのか。


 スキルに聞いても、スキルが表示したデータを見ても、人族が造った基準である魔物のランクをハッキリ教えてくれるわけじゃないからね。


 では、次に向かうか、と次の獲物に向かう。



 今戦っている森は、結構木の密度が高いので、戦いにも移動にも向いていない。


 逆に隠れられるんだけど、隠れて襲って来る魔物も多い。


 そんな魔物であるビッグスネイクとかビッグスパイダーも倒しながら次の魔素溜まりへ。


 次はBランク程度かな。


 タイタニックハードリザード。


 巨大で堅いトカゲだ。


 なら、ドラゴンで良いんじゃないかと思うが、やっぱり別の種族なんだろうね。


 ゆっくり接近して行くと、巨大なトカゲと言うか、恐竜と言うか。


 地面の振動か何かで俺の存在を感じ取り、木々の間を巨体に似合わぬスピードでこちらに向かって来る。


 ああ。四本足で素早く動くさまはトカゲだ。


 強化火弾をその鼻っ面に18発撃ち込むが、燃焼タイプだと、暴れて地面に擦り付けて消してしまった。


 その様子を確認しながら、強化風弾を撃ち込むが、ハードな皮膚に防がれている感じだ。


 まあ、火弾で焼けた部分にはダメージを与えている様だけど、それでも浅い。


 もう一度燃焼タイプの強化火弾を撃ち込んで、暴れている処に強化石弾を撃ち込む。


 うん。こっちの方が皮膚にもダメージを与えている。


 すると、こちらを睨んだかと思うと、凄い勢いで向かって来るので、その勢いも利用する為に、強化石弾を撃ち込むが、皮だけでなく筋肉とか骨も堅いようで、致命傷にならずに大きな口に飲み込まれそうになる。


 それを瞬動の連続使用で避けながら、強化石弾を撃ち込むが、あまりダメージになっていない。


 あっ。


 開けた口に撃ち込めばよかったんだ。


 奴が方向転換し、また俺を飲み込みに来たので、巨大な石槍を発生させ、カウンター気味に口の中に撃ち込み、また瞬動で避ける。


 でも、一度に5メートル程度しか超高速移動は出来ないので、口は避けられたが2回目の瞬動が間に合わず、足を避けきれずに弾き飛ばされる。


 吹き飛ばされ木にぶつかって地面に落ちた後、奴を睨みつけると、口の中から頭部へと石槍が突き破っていて、それが致命傷に見える。


 でも、爬虫類はしぶとかったりするし、と思っていると戦利品に代わった。


 うん。今回も宝箱は出なかった。


 残った戦利品は、タイタニックハードリザードの魔石B。


 まあ、Bランクの魔石だけでもありがたいんだけどね。

 思う様に宝箱は発生してくれない様です。

 だからこの世界の人族は苦労しているので、当たり前の事なのですが。

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