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第159話 恩恵:百能

 主人公は魔法的効果を持つ薬を造れるのに用意していなかったと、幾つかの薬を造りました。

 そして、スキルに付いて確認しようとステータスウィンドウを表示して、その内容を見た処……。

 宿で寝るまでにある時間で、準備不足だったと魔生薬を製造し、次はスキルに付いて考える事にした。


 ステータスウィンドウを表示して、スキルメニューを表示。


 装備スキルメニューから一覧を選択し装備してあるスキルのランクやグレード、装備待機メニューから一覧を選択し装備待機状態スキルのランクやグレードを確認。


 そして、取得待機スキルメニューから一覧を選択して取得待機状態になっているスキルをざっと確認。


 次は、恩恵:百能メニューを開いて同じように装備スキルや取得待機状態のスキルを一通りチェックする事にしたのだけど。


 あれ?


 百能スキル取得ポイントが1つ増えて6から7に。


 百能スロットが一つ開放され16から17になっている。


 百能スロット追加可能回数も0ではなく1回だ。


 驚きつつ、メニュー内の『対象者』を選ぶと、『ラシェル』と表示されている。


 ついに、相思相愛になった上に、幸せな気持ちにしたのか。


 ……。


 多分、風魔法の宝玉を渡したからだよな。


 他にも色々あったけど、あの後言葉少なになったし、冒険者とのトラブルにもなんか上の空って感じだったし。


 こんな世界だから、生き残る為に力が欲しいと言うのは皆思う事で、それを与えたから?


 普通、奴隷の身分の者に渡すなんてしないらしいから、俺がラシェルを特別だと思っている事を分かってもらえたの?


 それとも、力を持ったから使い捨てにされる事はないって思ったから?


 ああ。


 0時から24時までの一日に一回しか百能スロットにスキルをセット出来ないんだから、早く決めないとな。


 今、百能スロットに取得待機状態のスキルは、何だっけ?


 他にも、スキルスロットの方のスキルを百能スロットに持って来ると言うパターンもある。


 だけど、それは鑑定スキルなんかで簡単に他人から見られる事もあるスキルスロットより、鑑定スキルでは簡単に確認できない百能スロットに装備しておくスキルがある場合に必要な事だ。


 それは、最初の設定の時にキッチリやっているから現状問題は少ないだろうし、逆に他人に知られても問題は少なさそうだと分かり、百能スロットからスキルスロットの方に移動させたいスキルの方があるくらいだ。


 と言う事で百能スロットに装備すべきなのは、強力な又は便利な力を持つ取得待機状態のスキルだなと決めてスキルを確認する。


 先読み、闇魔法、影魔法、異界召喚魔法、呪魔法、亜空間魔法、幻影魔法、弱体化魔法、MP増加、隠形、視覚強化、挑発、睡眠、弓技、狙撃、転移魔法、杖技、明鏡止水、魔力回復、付与魔術、空歩スキルと表示される。


 欲しいものがイッパイあるな。


 現状、百能スロットにとりあえずセットしてあるモノも多いから、順次それと入れ替えて行く事も考えないとなと今後の検討事項を新たに確認しつつ、今すぐ必要なのは何だろうと意識をそちらに集中する。


 先読み、闇魔法、影魔法、亜空間魔法、隠形、転移魔法、明鏡止水、魔力回復、付与魔術、空歩かな。


 明日は、1人で狩りに行くつもりだ。


 その時に欲しい力は、魔物を倒す力、危険なら逃げられる力、危険を避けられる力か。


 魔物を倒す力となると、精神を集中させスキルの効果を上げられる明鏡止水、武器や防具やアクセサリーに効果を付与して強化できる付与魔術か。


 逃げられる力となると、転移魔法か。


 転移なんて戦闘中に使えるかどうかはあるから微妙だし、ゲームみたいに特別な敵からは逃げられないとか、有るのだろうか。


 スキル知識源泉に聞いた処、転移魔法は空間を操作する繊細な魔法なので、精神を集中できる状況じゃないと魔法が失敗する事があり、ランクが低いと戦闘中に使って逃げ出そうとしても失敗する可能性が高いそうだ。


 でも、探索スキルで長距離から探り、危険そうな相手を見つけた時点で、逃げると言う力を準備しておく必要はあるかもしれない。


 後は、危険を避けるとなると、先読みとか隠形か。


 まあ、先読みは意識していない事の先までは読めないから、微妙だけど。


 隠形も、力を強くすれば魔物から隠れられるが、スキル知識源泉に聞いた処、強い魔物は感知力が高いモノが多く、天級でグレードを上げておかないと隠れられない場合が多いそうだ。


 まあ、AランクとかBランクの魔物の話だけど。


 ……。


 今後の事も考えると、転移魔法だな。


 便利さと言う意味だと、亜空間収納や亜空間部屋作成が可能な亜空間魔法も欲しいところなんだど、明日とか明後日で良い気がするし。


 そう決めて、下級転移魔法を百能スロットに装備する。


 下級だと『座標刻印』と言う転移先を指定しておく魔法しか使えないが、昇華の宝玉を使い上級にすれば、転移どころか周囲に居る人や物を纏めて転移させる事が出来る範囲転移まで可能となる。


 後は、百能スロットからスキルスロットに移動できるスキルの内、絶対に隠したいもの以外を順次スキルスロットに移動させるか、一応セットしてあるだけのスキルを削除するかを考えていると、ラシェルが部屋にやって来た。


 あれ?


 何時もと雰囲気が違うけど。

 ラシェルと相思相愛?

 まあ、少なくとも恩恵にそう認められているようですが。

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