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第144話 次の日の朝

 主人公はピンク発情期になってしまい、ラシェルと関係を持つことになりました。

 それだけでなく、その夜にタチアナとも関係を持ち、更に不安そうなラシェルとも、もう一度。

 ラシェルをチェーリアと共同の寝室のドアの前まで送りキスをして別れる。


 その後、俺とタチアナの寝室になっている部屋に戻り、ベッドに入りタチアナの手を軽く握って眠りについた。



 次の日の目覚めは、スッキリかな。


 まあ、二人と3回もしたしね。


 ベッドでボーっとしていると、タチアナが目覚めてインナーとかを着始める。


 それをボーっと見ていると「何見ているのよ」と怒られるが。


 「いや。色っぽいと思ってね」と素直に褒めておく。


 すると照れながら部屋を出て行こうとしたので「タチアナ。悪い女にはならないでね」と声を掛けると、驚いた表情で俺を見た後。


 「私は強くなる。その為になら悪い女にだって躊躇なくなるわ」


 そう言って、部屋から出て行った。



 朝食を食べた後、町から荷馬車で出発。


 やはり、一日でもしっかり寝ると大分違うな。


 すっきりもしたし。


 いや。まあ、修羅場もあったかもしれないが。


 まあ、今は先の事を考えよう。


 国外脱出の事を。



 国外脱出で肝になりそうな偽装スキルは、特級だ。


 だから、かなり偽れるはずだけど。


 でも、天級の鑑定スキル持ちにあったばかりだしな。


 どの程度の頻度で人々や物が行き来しているか・国境関係のトラブルの多さ等で警備や調査の程度が変わってくると思うけど、魔飛行船に乗れる人や物だけだから、結構チェックはされる気がするし。


 「この中で、魔飛行船に乗って国境を超えた人は居る?」


 そう後ろに乗っている皆に聞いても返事がない。

 

 「そっか~」


 「何を気にされているのですか」とラシェルが聞いて来るので「いや。簡単に魔飛行船に乗って、隣の国へ行けるのかなって」と心配事を皆に告げる。


 すると「可視モードのステータスウィンドウのチェックはあると聞いているけど」とタチアナが知っている事を教えてくれる。


 「それだけなら良いんだけどね。鑑定とかで調べられないかな」


 「さあ。天級だと鑑定された事に気が付かないらしいし」とタチアナが首を傾げながら言って来るので「まあ、感知能力が高いと、それでも分かったけどね」と捕捉しておく。


 「そうだったんだ」と、タチアナはデズモント達との事だと分かった様だ。


 「う~ん。しばらく都市に滞在して、その辺の情報を集めてから、国境を越えた方が良いのかな?」


 そう聞いてもラシェルとチェーリアは分かりませんって感じだし「その辺は、私にも良く分からないけど」と、タチアナも言って来る。


 「慎重に行くしかないか」


 そう言いつつ、本人やパーティを組んでいる人には偽装した姿に見えない様に設定してあった偽装を、本人もパーティを組んでいる人にも男に見える様に設定を変更すると「それで、私達は何時になったら女性の姿に戻れるのかしら」と、タチアナからクレームが入る。


 偽装スキルを施している俺からは、本当の姿に薄っすら偽装した姿がかぶっている様に見えるし、声も本人達の声で聞こえるんだけど、彼女達は自分を含め他の二人も男性に見えているし、声も男性の声になっている。


 タチアナは、その設定が嫌なようだ。


 「移動中は、男性の方が良いんじゃないの?」


 「そうだけど。貴方も女性になってみれば良いわよ」と、タチアナは少し怒っているようだ。


 なので、真面目にその理由を考え「それは、ストレスとか違和感とか色々とあるか」と言うと「そういう事」との事。


 「だとすると、何処まで偽装するかだけど、名前だけでいいって事?」


 「私も分からないけど」


 「公爵の配下の人に名前を見られても問題ない?」


 「大丈夫だとは思うけど……」と、タチアナは自信なさげだ。


 「なら、名前と髪の色とかか。タチアナの長い黒髪は目立ちそうだからね」


 「そうだね、お願い」と言われたので、彼女達の偽装を解除し、タチアナの名前をアナとして、髪を赤くする。


 「後は、革鎧とかで顔を隠すか」


 そう言ってから、格納箱の中で、顔の多くが隠れている頭部の革鎧を造り、彼女に渡す。


 そうこうしていると、目的の都市が見えて来た。


 あれがサーキス市か。

 逃亡の為の国境越え。

 慎重に行う事にするようです。

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